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センター試験英語「第2問」を攻略して英語力を底上げ!一石二鳥の勉強法とおすすめ参考書

2019.04.18

センター試験英語(筆記)の大問は全部で6題。その中のひとつ「第2問」は、語彙・文法・語法・会話の知識を直接問う問題です。比較的易しいにもかかわらず配点が高いので、確実に得点源にしておきたいですよね。
英単語集を使ったボキャブラリー強化と、英文法・語法問題集による問題演習という、基本的なトレーニングで十分に解ける問題が大半を占めていますが、油断していると思わぬ失点を誘われる問題も…。
この記事では、センター試験の英語「第2問」に焦点を当て、問題傾向の分析と、全ての英語力アップに通じるその攻略法を詳しく見ていきます。おすすめの単語集と問題集もぜひ参考にしてください。

1. センター試験英語「第2問」分析&攻略法

1-1. 配点は筆記試験の約4分の1

センター試験の英語(筆記)「第2問」では、英語の文法や語法の知識が問われます。
まずは2019年度「第2問」の問題構成を見てみましょう。

《2019年度センター試験英語 第2問の構成》
【第2問】(配点47)
A (問1~問10)/空欄補充
・語彙・文法・語法・構文などの知識が問われる。やや発展的な問いも含まれる。
・難易度:標準~やや難
B (問1~問3)/語順整序問題
・文法や構文の基本的な知識があれば正解できる。
・難易度:易しい
C (問1~問3)/ダイアローグの空欄補充
・問題形式はユニークだが、難易度はさほど高くない
・対話の内容を理解する読解力と文法力の両方が問われる。
・難易度:標準

直近の2019年および2018年の試験では、第2問だけで47点分の配点が当てられていました。つまり、筆記試験の約4分の1という大きな比率を占めていることになります。その前の4年間では第2問の配点は44点だったので、わずかながら比重が増したことになります。
この設問で問われるのは「語彙・文法・語法・会話表現」に関する知識であり、多岐にわたっているとも言えますが、英文法・語法を扱う問題集ではこれらの事項が網羅されていますので、対策に悩む必要はありません。
また、文法・語法問題集でカバーしきれない部分も、一般的な英単語集で語彙力を鍛えておけば十分に対応することができるでしょう。
したがって、「第2問」の攻略方法は英文法・語法問題集と英単語集を徹底的にマスターするということに尽きます。

1-2. 第2問[A]オーソドックスな空欄補充問題

続いて具体的にどのような問題が出題されるのか、[A][B][C]の中問3題を順番に見ていきましょう。
まずは、オーソドックスな空欄補充問題である[A]からです。
例を1つ見てみましょう。

A
問1 The train [  8  ] when I reached the platform, so I didn’t have to wait in the cold.

 ① had already arrived
 ② has already arrived
 ③ previously arrived
 ④ previously arrives

(センター試験・2016年度・本試験 第2問)

時制に関する基本レベルの問題です。
「私がプラットフォームに着いた」という「過去のある時点」より前に「電車が到着していた」わけですから、「過去のある時点よりさらに前の時点」を表す「過去完了」、つまり①が正解です。
(※ちなみに「寒い中待つ」をwait in the coldと表現していることに気づきましたか?問題演習の際には、このように直接問題としては問われていない部分にも注目し、貪欲に知識を得ようとする姿勢が重要です。)
[A]ではさらに、2つの空欄に当てはまる語(句)の正しい組み合わせを選ぶという形式の問題も出題されます。

A
問8 He (  A  ) his umbrella (  B  ) in the door by accident when he boarded the rush hour train.  [  15  ]

 ① A : got B : caught
 ② A : got  B : to catch
 ③ A : made  B : caught
 ④ A : made  B : to catch

(センター試験・2017年度・本試験 第2問)

〈get+O(目的語)+done〉の用法を問う問題です。
「傘がドアに挟まれてしまった」ことを表すので①が正解です。ここでのgetは「~されてしまった」という「被害」を表します。
「でも、電車に飛び乗るためにわざと傘を挟ませる人がいるから、③のようにmadeを使って『傘を(わざと)挟ませた』としてもよいのでは?」と考えた人もいるかもしれませんが、問題文中にby accident(誤って、思いがけず)という表現があるので、その解釈はここではそぐわないということがわかります。
このようにたいていは基本レベルの問題が並びますが、なかには多少やっかいな問題も含まれています。例えば次の問題を見てください。

A
問3 After I injured my elbow, I had to quit [  10  ] for my school’s badminton team.

 ① playing
 ② to be playing
 ③ to have played
 ④ to play

(センター試験・2018年度・本試験 第2問)

「ひじを負傷したので、私は学校のバドミントン部をやめなくてはならなかった」という意味の文になればよいですね。これは、動詞quitは目的語に不定詞を取るのか、それとも動名詞を取るのかを判断する「語法」問題です。
quitは目的語に動名詞を取るので①が正解です。
実はこの問題、少し“意地悪”な問題です。というのも、この2つの区別については、次のような語呂合わせで覚えている人もいるのではないでしょうか。

目的語に動名詞しか取らない動詞⇒「MEGAFEPS」(メガフェプス)
「MEGAFEPS」=M(mind), E(enjoy), G(give up), A(avoid), F(finish), E(escape), P(postpone, put off), S(stop)
目的語に不定詞しか取らない動詞⇒上記以外

「MEGAFEPS」は暗記に便利な語呂合わせではありますが、実際にはこれらのほかにも「目的語に動名詞しか取らない動詞」はたくさんあり、quitもそのうちの1つです(他にもadmit, advise, consider, deny, discuss, imagine, keep, practice...など多数)。
つまり、「MEGAFEPS」の単語しか知らない場合、quitが目的語に取るのは不定詞なのか動名詞なのか判断できないということになります。

では、どこまで覚えればよいのでしょうか。それは、手持ちの今取り組んでいる文法・語法問題集に載っている語で十分です。
・・・「自分が使っている問題集にquitは載っているか?」気になりますね、調べてみましょう。

実は、以下の代表的な文法・語法問題集、
・『Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服』(桐原書店)
・『スクランブル英文法・語法 4th Edition』(旺文社)
・『UPGRADE英文法・語法問題 文法・語法・語い・熟語・会話・発音/アクセント―〈データ分析〉大学入試』(数研出版)
・『英文法・語法Vintage』(いいずな書店)
…この中で、「動名詞のみを目的語にとる動詞」としてquitをずばり掲載しているのは、『UPGRADE』と『Vintage』
だけです。

では、この2冊を使っていなかった人はこの問題に正解できないのでしょうか。 いえ、決してそんなことはありません。
MEGAFEPS」に含まれる単語に何か共通点はないでしょうか。
mind doing(~するのをいやがる)、stop/give up doing(~するのをやめる)、avoid doing(~するのを避ける)、escape doing(~するのを免れる)・・・これらはすべて動名詞(doing)で表される行為を否定する動詞であることに気づきましたか。enjoyなど例外もありますが、目的語に不定詞は取らず動名詞を取る動詞には、動名詞(doing)で表される行為を否定する動詞が多いということは言えるのです。そして実は、先ほど挙げた代表的な文法・語法問題集でquitがピンポイントで載っていなかった場合でも、この種の解説はなされているのです。
こうした知識が頭に入っていればこの問題は確実に解けますし、もっとシンプルな解き方としては、give up/stop doing(~するのをやめる)とquitがここではほぼ同義であることから、おそらく同じ仲間だろうと推察するという手もあります。

このように、センター試験英語「第2問」の攻略には、重要事項の機械的な丸暗記では対応できないような問題が出題される場合があるので、英文法・語法の基本的な考え方にまで踏み込んで理解しておく必要があるということがわかります。
先ほど挙げた例で言えば、「MEGAFEPS」の単語のみを機械的に暗記して終わりにするのではなく、それらの単語にはどのような共通点があるのかということまで踏み込んで学習しておくことで、この種の問題に正解できる可能性がぐっと高まるということです。
こうした対策は、標準的なレベルの参考書・問題集を十分に読み込む(そして覚える)ことで間に合うので心配する必要はありません。

1-3. 第2問[B]基礎知識があれば易しい語順整序

続いて[B]の問題を見てみましょう。
英検などでよく見るタイプの語順整序問題です。難易度も標準的と言えます。

B
問3 
Evan: I want to buy my first computer, but I don’t know which one I should get.
Sam: Don’t worry. Electronic stores always have experts available to give advice ______ [___22___] ______ ______  [___23___] ______ using computers.

 ① aren’t ② familiar ③ those 
 ④ to ⑤ who ⑥ with

(センター試験・2018年度・本試験 第2問)

those who(~である人たち)be familiar with(~に詳しい、慣れている)という2つのかたまりを作ることができれば、正解を導くことができるでしょう。ポイントはbe familiar to(~によく知られている、なじみがある)ではなく、be familiar withという形を正しく作れるかどうかです。答えはto those who aren’t familiar with
ただし、この問題の最大の難関は並び替えの箇所ではなく、その前にあるavailableの意味・用法かもしれません。be available toで「~に利用できる、役に立つ」という意味があり、しかもここではavailable以下の形容詞句がexpertsを後ろから修飾しているという構造になっています。「電化製品店には必ず、パソコンを使うのに慣れていない人にアドバイスをしてくれるエキスパートがいるよ」という意味の文です。
この問題を見ても明らかなように、「第2問」攻略のためには、文法・語法問題集の演習だけでなく、英単語の運用(英文の中での使われ方)についての知識を身につけることが重要です。

1-4. 第2問[C]ユニークな対話文の空欄補充

最後は[C]です。
対話の状況・流れを理解する力と、英文法の正しい運用力が問われる問題です。
ユニークな問題形式ですが、難易度は決して高くないので落ち着いて対処しましょう。
過去問から1題、例を見てみましょう。

C
問2 
Tomohiro: Hi, Casey. I’m glad you made it in time. Our flight’s scheduled to depart soon.
Casey: Thank you for telling me not to take the bus. I never thought the traffic would be so heavy at this time of day.
Tomohiro: I always check traffic and railroad conditions when I have a plane to catch.
Casey: You’re so helpful. [  25  ]

 (A) I wouldn't have taken 
 (B) I wouldn't take

  ↓    
 (A) the bus
 (B) the train 

  ↓
 (A) with your suggestion
 (B) without your suggestion
     

 ① (A) → (A) → (A) ② (A) → (A) → (B)
 
③ (A) → (B) → (A) ④ (A) → (B) → (B)
 ⑤ (B) → (A) → (A) 
⑥ (B) → (A) → (B)
 ⑦ (B) → (B) → (A) ⑧ (B) → (B) → (B)

(センター試験・2018年度・本試験 第2問)

仮定法の用法を問う問題です。
ポイントは、Caseyの「Thank you for telling me not to take the bus.」というセリフ。「バスに乗らないよう教えてくれてありがとう」という意味ですから、バスには乗らなかったことになります。では何に乗ったのかというと、選択肢を見れば「電車に乗った」ことがわかります。
「あなたの助言がなければ、電車には乗らなかったでしょう」という過去の事実とは異なることを述べる仮定法過去完了の文を作ればいいことがわかりますね。
正解は④(I wouldn’t have taken the train without your suggestion.)です。
まずは対話の流れをしっかりつかんだ上で、どのようなセリフを空欄に入れれば自然な対話になるかを考えましょう。その上で文法的に正しい英文になるようにパーツを組み立てれば、正解に至ることができます。落ち着いて解けば、センター試験英語の中で最も得点源にしやすい設問と言えるでしょう。

2. センター試験対策に”効く”参考書・問題集3選

ここまで、センター試験英語の「第2問」で具体的にどのような問題が出題されるのか、そして攻略するにはどのような力が必要なのかを見てきました。対策のポイントは、英文法・語法問題集と英単語集の内容を徹底的に暗記(インプット)し、問題演習(アウトプット)することです。
センター試験対策に”効く”おすすめの英文法・語法問題集を2冊と英単語集を1冊紹介しましょう。

スクランブル英文法・語法 4th Edition』(旺文社)
大学入試の英文法・語法の重要事項が網羅された定番の問題集です。
掲載問題の多くに付されている4種類のアイコン(〔基本〕〔発展〕〔超頻〕〔頻出〕)が便利で、例えば、英語が苦手ならある程度実力がつくまでは〔発展〕は飛ばす、模試や入試の直前に〔超頻〕〔頻出〕の問題だけ見直すなど、その時々で自分に合った使い方ができます。本書を繰り返し解くことで、センター試験だけでなく、難関国公立の2次試験や難関私大入試の文法・語法問題にも十分通用する力が身につきます。

スクランブル英文法・語法 4th Edition スクランブル英文法・語法 4th Edition
英語
英文法・構文
スクランブル英文法・語法 4th Edition
4.5
中尾 孝司/著
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英文法・語法Vintage』(いいずな書店)
すぐれた文法・語法問題集は多数ありますが、それらの中で取り上げられている問題の幅広さ・解説の網羅性で群を抜いているのが本書です。類書と比べて一目で分かるほど分厚く、使いこなせるか不安を覚える人もいるかもしれませんが、見方を変えれば、この1冊を徹底的に使いこめば英文法にほぼ死角はなくなります。
かなり分量があるので「量をこなして力をつける」という勉強スタイルが向いている人には特におすすめです。また、特に重要な問題には、専用アプリを使って解説動画が見られる「AR機能」が付いており、動画で文法のエッセンスを学ぶこともできます。

Vintage (ヴィンテージ) : 英文法・語法 : 文法 語法 イディオム 会話表現 ボキャブラリー 発音・アクセント Vintage (ヴィンテージ) : 英文法・語法 : 文法 語法 イディオム 会話表現 ボキャブラリー 発音・アクセント
英語
英文法・構文
Vintage (ヴィンテージ) : 英文法・語法 : 文法 語法 イディオム 会話表現 ボキャブラリー 発音・アクセント
4.3
篠田重晃/著 米山達郎/著
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UPGRADE英文法・語法問題』(数研出版)
こちらも文法・語法問題集を代表する1冊です。
全体的にコンパクトにまとまっており、使いやすさに優れています。かといって情報量が足りないということはなく、先ほど例としてあげた「目的語に動名詞のみを取る動詞」に関する解説などもしっかり載っており、重要な知識は漏れなく網羅されていると言えるでしょう。
センター試験の過去問も多く掲載されているため、対策本としておすすめできます。

三訂版 [データ分析] 大学入試 英文法・語法問題 アップグレード UPGRADE 三訂版 [データ分析] 大学入試 英文法・語法問題 アップグレード UPGRADE
英語
英文法・構文
三訂版 [データ分析] 大学入試 英文法・語法問題 アップグレード UPGRADE
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ドラゴン・イングリッシュ必修英単語1000』(講談社)
先ほどfamiliarやavailableという重要語句に関しては意味を単独で覚えておくだけでは十分ではなく、be familiar toとbe familiar withでそれぞれ意味が異なること、be available toという形や意味まで知っておくことが大切であることに触れました。大学入試における重要語について、その核となる意味や語源、用法など、深く踏み込んで解説しているユニークな単語集として『ドラゴン・イングリッシュ必修英単語1000』(講談社)があります。
大学入試向けの単語集では掲載語数が2000語前後のものが一般的ですが、本書は掲載語を1000語に絞り、その分各単語について詳しく解説しています。通常の単語集の半分程度の掲載語数でありながら、本の分厚さは1.5倍ほどあります。単語をただ機械的に覚えるのではなく、単語の成り立ちや核となる意味が説明されているので、結果的に長期記憶として残りやすいという長所もあります。また、1つの単語を応用する力も身につくので、英作文対策としても非常に有効です。

ドラゴン・イングリッシュ 必修英単語1000 ドラゴン・イングリッシュ 必修英単語1000
英語
英単語
ドラゴン・イングリッシュ 必修英単語1000
0
竹岡広信/著
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3. 「第2問」対策は全てに通じる!

センター試験において英文法や語法・語彙の知識が直接問われるのはこの「第2問」だけですが、言うまでもなく、それらの知識がなければ長文を読むこともできませんし、リスニング問題で英語を正しく聞き取ることもできません。
例えば2018年度のリスニング問題では、次のような問題がありました(流れた英語音声は省略します)。何が問われているかはここでは気にしなくて構いません。

さて、選択肢の意味がすんなり理解できるでしょうか。

問7 [  7  ]

① Oh, I forgot to go shopping.
② Oh, you should’ve reminded me.
③ Sure, anything but batteries.
④ Sure, the shop by the station.
(センター試験(リスニング)・2018年度・本試験 第2問)

forget to doとforget doingの違い、should have doneの意味、anything butの意味などを取るのに手間取っていると、あっという間に次の問題の音声が始まってしまいます。
つまり、音声の聞き取りに集中するためにも、選択肢の意味はスムーズに理解する必要があり、そのためにはやはり英文法の知識が欠かせないのです。そして、これと同様のことが、他の全ての問題にも当てはまります。

4. まとめ

最後に、この記事のポイントをまとめておきましょう。

●センター試験英語(筆記)の「第2問」は「語彙・文法・語法・会話表現」の知識を問う設問。筆記試験の約4分の1の配点を占めており、重要度は高い。

●英単語の機械的な丸暗記では対応できない問題が出題されることもある。主要単語に関しては、語法や単語の核となる意味にまで踏み込んで理解するなど覚え方にも注意を。

●英文法の知識は長文読解やリスニングテストで高得点を取るためにも不可欠。

センター試験英語の「第2問」を完全攻略するための勉強は、結局は英語力そのものを上げることに直結します。「第2問」は満点を目指し、ぜひその対策を骨太な英語力の養成につなげましょう。

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