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大学受験の「面接」を徹底攻略! ~本番を想定した練習法・試験当日の過ごし方~

2021.10.11

大学受験で面接試験を受ける人も多いのではないでしょうか。しかし具体的にどのような準備をすればよいのか、試験当日はどのように過ごせばよいのか、分からないこともたくさんあると思います。
「面接」の対策として事前に準備すべきことは、「想定質問・回答を考えること」と「受け答えの練習」です。また、試験会場でのマナーなども頭に入れておく必要があります。この記事では、大学受験での私の実体験をもとに、「面接」試験のためにすべきことを詳しく紹介します。
(StudiCoサポーター M.N. / 青山学院大学)

*この記事では、受験直前期に準備すべき内容を紹介しますが、高校3年生の夏までの行動指針に関しては、こちらの記事にまとめてありますので、自分の今の状況に合わせて適宜参考にしてください。
>>大学受験「面接」の対策法を紹介! ~大学の調べ方・受験の準備段階にできること~

1. 大学入試「面接試験」に臨む事前準備

「面接」においては事前準備をどれくらいできるか、ということがとても重要です。「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、様々な場面を想定しながら入念に準備をする必要があります。
受験直前の段階に準備しておくことは、「想定質問と回答を考えてノートにまとめる」「本番を想定した受け答えの練習」の2つです。これらの対策のポイントについて、大学受験で実際に「面接試験」を利用した私の経験を交えながら紹介します。

1-1. 想定される質問を考える

まずは、面接時に聞かれると想定される質問を考えましょう。
想定質問は大学や学部学科によって異なるので、過去に何を聞かれたのかなどの情報が分かっている場合はそれを基に考えます。もし質問の詳細が分からない場合は、同じ系統の学部学科の質問を参考にしてみましょう。また、「大学受験パスナビ」のようなサイトには、大学ごとの面接過去問や体験記が掲載されているので、一度確認してみると良いでしょう。
一方、「面接」ではどの学部でも共通してよく聞かれる、以下のようなオーソドックスな質問があります。

・志望理由

・高校生活で頑張ったこと

・大学に入学して頑張りたいこと

・興味のある学問分野について

・自分の長所と短所

・最近読んだ本

・最近気になっているニュース

・将来の夢

他にも、特に地方の大学であれば、「なぜこの地域を選んだのか」などの質問も想定されますし、また推薦入試などで書類審査があった場合は、その書類の内容について質問されるケースもあります。さらには「直前に受験した試験の感想」を尋ねられることも考えられます。さまざまな角度から質問を考えてみてください。

1-2. 自分なりの回答を考える

想定される質問がある程度思い浮かんだら、次は回答を考えてみましょう。
ポイントは「自分なりに考えて回答を作る」ことです。面接の受け答えの際、「大学のパンフレットに書いてあるような情報」を繋げたような回答では、「自分がこの大学を志望している理由」になりません。必ず自分の考えや経験に結び付けた回答にしてください。
例えば「志望理由」の回答を考える場合――。「この大学では○○のようなことが学べるので、自分の将来の夢と深く関連しており、この大学で学ぶことで将来の夢を叶えるのに近道になる大学であるからだ。」――など、自分の経験や現在考えていること、将来の夢と志望大学での学びが深く繋がっており、「どうしてもこの大学でなければならない」という強い理由が必要です。これは志望理由の回答に限らず、全ての回答に不可欠となる要素です。「自分ならではの理由」を考えてみましょう。
また、回答の長さは〈B5ノート3行程度〉が丁度よいと思います。長過ぎると、結局何が言いたかったのか分からなかった、ということになりかねません。この〈B5ノート3行程度〉という長さは、いざ回答を書いてみると思いのほか短く感じるかもしれません。まずは「相手に届ける」ということを意識して書いてみてください。また回答の始めに、一番伝えたいこと(結論)を入れるのは鉄則です。そこから理由などを付け加えることで話を広げていく――というイメージで回答をつくりましょう。

1-3.  「面接ノート」を作って下準備

面接の回答を作成する時には、ノートなどにまとめると思いますが、ここで私が実際に作っていた「面接ノート」の作り方を紹介します。

まずはノートを1冊準備します。1つの質問につき見開き1ページを使ってください。
左側のページに質問と回答の「概要」を、右側のページに実際に話すことを想定した「文章」形式の回答を書きます。左側の「概要」部分は、自分の回答の要点を矢印で繋ぐなどして「図」として書きます。右側の「文章」の部分は、実際に話す時の言葉で書いてください。また、練習の過程などで何か修正点があれば書き加えても良いでしょう。
ポイントは左側のページにある「概要」の部分です。面接の本番は何度も練習をしてきた人でも緊張する場であり、頭が真っ白になってしまうことも十分に考えられます。そのようなことが起こってしまった時のために、自分の答えを「図式化」しておくととても効果的です。
文章で丸暗記していた場合、「最初の言葉を忘れてしまって焦ったりパニックになったりした結果、思うような回答ができなくなる」というリスクが高くなります。しかし、回答のキーワードとなる部分を矢印で繋げた「図」として頭にインプットできていれば、1つポイントを忘れてしまっても、矢印をたどれば回答の趣旨を思い出すことができます。いざという時に軌道修正をしやすいというメリットがあります。
ノートに書き出して完成した回答は、何度も声に出して覚えるようにしてください。実際に声に出すと、書いている時には分からなかった違和感に気づくこともできるので、その場合は適宜内容を修正しましょう。何も見ずにスラスラ言えるようになるまで頑張ってください。

1-4.  本番を想定した受け答えの練習をする

想定される質問への回答を作成できたら、次はいよいよ本格的な面接練習に入ります。
「面接」で最も重要なことは何でしょうか――。「スラスラと話すこと」と思われがちですが、「自分の言葉で話すこと」が一番大事であると思います。「面接」試験では、これまでの経験や現在の自分の考えや意見、将来についてなどを、“自分の言葉で”相手に伝えることが重要です。
面接の練習は学校などの先生にお願いすることになると思いますが、複数の先生に依頼することをお勧めします。複数の先生に面接を見てもらうことで、より多角的に自分の面接態度や回答の質を見つめ直すことができます。
また、個人面接の練習でも友だちなどと一緒に受けている場合には、面接官役も経験してみると良いかもしれません。実際に質問する側、評価を下す側になって初めて見えるものもあり、他の受験生の改善すべきポイントは、実は自分の改善ポイントでもあることに気付けるでしょう。

1-5.  面接で注意しておきたいマナーと心の持ち方

「面接試験」を受ける上で、留意しておかなければならないマナーがたくさんあります。
面接室へ入る時、座る時、話し方、退室の仕方などさまざまです。また服装や頭髪についても整えておきましょう。これらのマナーを守ることは、面接試験において最低限のことですので必ず確認してください。
また面接練習の段階で「受験番号」は覚えておくようにしましょう。必ず面接の冒頭で聞かれます。
「面接」をおこなう試験室は異様なほどの緊張感に包まれていることもあれば、穏やかな雰囲気が流れている場合もあります。また想定外のことがよく起きるのも「面接」ならではです。少しのことでは動じないくらいの落ち着いた心で挑みましょう。緊張していて視野が狭くなりがちですが、「何か想定外のことが起きるかもしれない」ということを、常に頭の片隅に置いておけると良いでしょう。

2. 「面接」当日控え室での過ごし方

2-1.  長時間待機でも「姿勢」に注意

「面接」当日は試験までの時間を控え室で過ごすことが多いと思います。控え室では他の受験生も一緒なので、色々なことが気になってしまうかもしれませんが、まずは自分のことに集中してください。また、控え室でも「常に誰かに見られている」という意識を持つようにしましょう。
試験本番まで控え室で過ごす時間は様々です。場合によっては2、3時間以上待機するケースもあるかもしれません。基本的には長時間待機する前提で準備しておきましょう。
え室で待機している時間では、まずは練習してきた受け答えの最終確認をしましょう。また直前に受験した小論文などの試験の感想を聞かれることもあるので、試験の感想も考えておくと良いです。これら2つのことができたら読書などをしても大丈夫です。ただしその時も、椅子にふんぞり返ったり足を組んだりといった、見た目に印象の悪い体勢は取らないよう、常に「姿勢」には十分注意してください。

2-2.  スマホはNG!当日はスマートに行動を

面接の控室において、スマートフォンや携帯電話の使用は極力控えるようにしましょう。音が鳴るリスクもありますし、使用している時はどうしても油断してしまいがちです。新たに入ってくる情報が多く、動揺してしまうようなニュースやメッセージを見てしまうと、過度な緊張や注意の散漫に繋がりかねません。大学側からの印象もあまり良いものではないので、スマートフォンや携帯電話は試験終了後、試験会場を出るまで電源を入れないようにしてください。
また普段の学校の休み時間とは違うので、たとえ知り合いがいても、その場で仲良くおしゃべりするのはあまりおすすめできません。緊張感が緩んでしまうだけではなく、周りの受験生にとって話し声が迷惑になるからです。試験当日は、昼食休憩などでもできる限り静かに過ごしましょう。
受験は何が起こるか分からないイベントです。特に「面接」はその傾向が顕著です。「念には念を入れよ」という言葉の通り、入念に準備し、当日も慎重に行動しましょう。

3. 受験生の心強い味方!大学受験情報誌を活用

大学受験における「面接」を知る上では、ぜひ受験情報誌のようなツールも活用しましょう。

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4. まとめ

最後にこの記事のポイントを振り返ります。

  1. 面接の質問は多角的に考え、回答は「自分ならでは」の理由を考える。「どうしてもこの大学で学びたい」という強い意志が必要。
  2. 面接の回答を作るためのノートにはキーワードを繋げる「図」を書き出して、回答の骨組みを頭にインプットする。
  3. 面接当日、控え室で過ごすときは「常に見られている」という意識を持つようにする。

面接試験は「どれくらい準備したのか」ということが、結果を大きく左右します。想定質問や回答は一度作成した後も、何度も見直してみてください。また、受け答えの練習でも失敗を恐れずに積極的に発言してみましょう。
「面接」対策は小さな行動の積み重ねが、合格に近づく唯一の方法です!先生など周りの人の意見を取り入れながら丁寧に準備しましょう。

StudiCoサポーター M.N.
青山学院大学 文学部史学科 合格