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英検対策用の英単語集で大学受験に挑む!~時間を有効に使った「2ヵ月で1冊」覚える勉強法~

2024.03.05

受験勉強で英単語を覚えるにあたり、使用する英単語集は吟味していますか?――学校で配られる以外にも、実は大学受験に役立つ英単語集はたくさんあります。英検などの英語資格試験対策用に刊行されている英単語集も、その1つ。
英検対策用の英単語集を使って大学受験に臨んだ私の経験を基に、「暗記が苦手でも2か月で1冊覚える」ための勉強法を伝授します!
受験勉強では継続して取り組むことが非常に重要となるので、自分に合った英単語集を見つけて学習効率を高めましょう。
(StudiCoサポーターK.S.)

1. 大学受験にも有効な英検対策用の英単語集

大学受験対策用にはさまざまな英単語集が刊行されており、学校や塾で専用の教材が配られることもあります。ただそれ以外にも受験に役立つ英単語集があり、それらを使用するメリットも見過ごせません。
例えば私は、大学受験の英単語対策で『英検でる順パス単』を選び、愛用していました。この英単語集は主に英検対策として多くの人が活用している参考書です。
英検対策用の英単語集を受験勉強に使ったきっかけ・理由を紹介します。
まず、大学受験においては、英検を取得することで英語試験の免除や加点になる大学があります。(私の志望大学は英検を受験する必要がありました)
学校で配布される英単語集は、必ずしも英検対策に有効な単語レベルをカバーしているとは限らず、合格に必要な単語力を着実に養うには、やはり英検に特化した英単語集を利用することが得策です。
実際私も、『英検でる順パス単』で英検2級の対策をしていくうちに、自分に合ったレベルを体感しながら英単語を着々と覚えていくことができました。
また、英検2級と共通テストの単語レベルが重なっていることを知り、そのまま大学受験対策としても使っていくことにしました。こうした英検対策用の英単語集は1000語前後の収録語数で、比較的学習に取り組みやすいというのも利点の1つです。

2. 『英検でる順パス単』で学習を進めるメリット

英検対策用の英単語集として旺文社刊行の『英検でる順パス単』を例に、学習を進める上での特長を紹介します。

英検2級 でる順パス単 5訂版 英検2級 でる順パス単 5訂版
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英検2級 でる順パス単 5訂版
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2-1. 段階的な難易度でテストに対応しやすい

まず、英検対策用の単語集は英検受験級に合わせてレベル別に収録されているため、自分の単語力に合った単語集を見つけやすくなっています
これから大学受験勉強を始めるという場合は、〈英検2級〉から始めることをおすすめします。英検2級レベルの単語は共通テストの出題レベルと同等と言われており、難関私立大学対策などレベルの高い単語にレベルアップしたい場合は〈英検準1級〉にシフトし、段階的に勉強を進めていくことが可能です。
英検でる順パス単』では英検で出題されやすいかどうかを表す「でる度」によって範囲が分かれており、さらにそれぞれ細かく「Section」で区分されています。必然的に英単語を頻出度順に覚えることができ、英単語を覚えるのが苦手だった私にとっても、かなり覚えやすく勉強を進められました。
また、実際にテストを解いていく中で、文中の英単語から問題の難易度を類推できるようになるといったメリットもあります。
「この問題は英検2級でる度Aレベルだ。しっかり勉強した範囲だから素早く片付けてこの後の問題を解く時間を稼ごう」「この問題は準1級レベルの難単語が多いから、焦らずじっくり読んで理解しよう」など、問題に対する身構え方や作戦が練りやすくなります。
私は大学受験終盤の頃、英単語集の暗記を極めたことで無意識のうちに英単語のレベルを脳内で解釈し、翻訳することができるようになっていました

2-2. 学習目標が立てやすい

英検でる順パス単』などの英単語集は難易度ごとに収録されていたり、範囲が細かいSectionに分かれていたりするため、学習目標が立てやすくなっています。
私が高校3年生の春、実際に立てた学習目標を紹介します。

・9月末までに〈英検2級〉英単語集を9割完璧にする
・12月末までに〈英検準1級〉英単語集の「でる度B」までを9割完璧にする
・1ヵ月で「でる度」1範囲分を完璧にする
・1日1Sectionをこなす

このように長い期間から細かい目標まで立てやすいため、学習を計画的に進めていくことができます。

3. 2ヵ月間で1冊完成!おすすめの英単語勉強法

英検2級レベルの英単語集を、2ヵ月間で9割完璧に覚えるための勉強法を紹介します。
さまざまな英単語集で応用できるのでぜひ参考にしてください。

  1. スキマ時間に付箋を貼っておく
  2. 5分間で50単語を全力で見る
  3. 直後に単語テスト
  4. 期間を空けてテストのみ実施→覚えていたら付箋を外す

3-1. スキマ時間に付箋を貼っておく

移動中や休み時間、寝る前などのスキマ時間に、英単語を見てすぐに日本語が浮かばない単語に付箋を貼っておきます。最初は付箋だらけになってもOK。覚えて付箋を外せるように頑張りましょう。
私も最初は8割くらい付箋が貼られていましたが、最終的には目で見て数えられるほどに減りました。

3-2. 5分間で50単語を全力で覚える

タイマーで5分を計り、その間に全力で単語を見ながら読んでいきます。
ここで重要なのは、1つの単語に対して短い時間で何度も繰り返し見るということです。〈英単語1→意味1→英単語2→意味2→英単語3→意味3→…〉と英単語と日本語を交互に読んでいきます。その時に、じっくり覚え込む必要はありません。英単語と意味を一瞬だけ脳内で結び付けられたら、次の単語に移った時にはもう頭になくて大丈夫です。
5分間で50単語を2~3周できるくらいのペースで覚えていきます。何度も反復して見ることで、これらは重要な情報だと脳に認識させることができ、記憶が定着しやすくなります。

3-3. 直後に単語テスト

5分が経過したらテストをおこないます。私は友人や塾の先生に出題してもらっていました。50単語の中からランダムで20単語程テストをします
誰かに出題してもらうことで、答えなければならないという気持ちになるため、5分間の暗記の時間もより全力で集中することができます。
もし出題してもらうことが難しい場合は、赤シートで隠して自分でテストするのもよいでしょう。

3-4. 期間を空けてテストのみ実施→覚えていた単語の付箋を外す

期間を空けてテストをおこない、覚えていた場合は付箋を外していきます。そこでまだ付箋が外れない場合は覚え直し、また期間を空けてテストをおこないます。1週間ほど空けるのがちょうど良いと思います。

例)目標:今月は「でる度A」(500単語)を完璧にする
月 Section1(5分50単語×2回)
火 Section2
水 Section3
木 Section1(5分100単語)
金 Section2
土 Section3
日 Section1~3(テストのみ)
月 Section4(5分50単語×2回)
火 Section5

これを繰り返すことで単語がどんどん記憶に定着していきます。何度も繰り返し見ていくことが重要です。
全力で集中して取り組むのは1日5~10分ほどですが、他のスキマ時間にゆっくりでも眺めたり、赤シートなどでテストしたりすることでより定着するでしょう。
付箋を外していく喜びや達成感を感じながら、「目指せ付箋ゼロ!」を目標にゲーム感覚で学習に取り組んでみてください

4. アプリでより効果的に英単語を覚える

英単語集の中には専用のアプリが対応しているケースもあります。
『英検でる順パス単』には「英語の友」というアプリが対応しており、このアプリでは付箋をつけるようにマークが可能であったり、単語テストによるトレーニングを進めたりできます。
また、アプリではよく間違える単語が自動的にマークされるなどの管理機能もあり、自分の学習状況が目に見えてわかりやすいです。私は基本的に英単語集を使っていましたが、テストを誰かに出題してもらえない自習時間にはアプリでテストをおこなっていました。
このほかアプリではイヤホンで音声を聞きながらテストも可能なので、正確な発音も同時に身につけられます

5. まとめ

英検などの資格試験対策用の英単語集は、使い方次第で大学受験対策への連続的な活用が可能です。私が実際に活用してきた英単語集の勉強法を軸に紹介しましたが、自分に合う英単語集を見つけられればきっと学習の成果を上げられるはず。
英単語が身につくだけで英文読解の自信もついてきます。受験勉強は大変ですが、1つでも苦手を減らし、少しでも楽しい勉強を増やし、大学受験を乗り越えましょう。
数多くある英単語集の中から、“自ら進んで英単語を勉強したい”と思えるようなお気に入りの1冊を見つけて効果的に受験勉強を進めてください。

*英単語集選びにはこれらの記事も参考にしてください。
>> 【厳選】英文法書・英単熟語集の「使い方レポート」傑作セレクション
>> 大学受験用の英単語集〈4タイプ〉~選ぶ前に知っておきたい特徴と注意点~

StudiCoサポーター K.S.
早稲田大学 スポーツ科学部 合格