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難関大学合格のための英文法書はこれだ!おすすめ参考書・問題集4選

2019.06.06

この記事では、難関国公立大学やハイレベルな私立大学を志望する人におすすめの英文法書・問題集を紹介します。
難関大学を目指すなら基礎レベルの英文法を習得しておくのは大前提であり、その上で応用レベルの文法問題を解くトレーニングが必要になります。高度な文法力の習得に最適な問題集を選ぶための参考にしてください。
また、この記事は、以下の記事内容の上級編にあたります。難関大学志望の人も、まずはこちらの記事から読むことをおすすめします。
>> 大学受験に必要な英文法書を厳選!おすすめ参考書・問題集6選

1. 難関大学を目指す上での英文法レベル

難易度の高い国公立大学や早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・GMARCH(=学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)、関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)といったレベルの難関私立大学を目指す場合、目標とすべき英文法習得の到達レベルはどの程度になるでしょうか。
答えは簡単です。
大学入試レベルの英文法知識は完璧に習得することを目指しましょう。
英語が得意でない人は「そんなのムリ…」と思うかもしれませんが、英文法は長文読解や英作文、リスニングとは異なり、入試本番で予想もしないような問題が出題されるということはありません
市販の大学受験対策の問題集を繰り返し解き、どのような問題でも解ける力が身につけば、文法知識が直接問われる問題はほぼ確実に得点源にすることができるのです。
逆に言えば、文法問題で点の取りこぼしが多いようだと、ライバルに差をつけられてしまうということも忘れないでください。

2.英文法書・問題集を選ぶにあたり

では、難関大学を目指すにはどのような英文法書・問題集を選べばよいでしょうか。
実は、難関大学を目指すからといって、必ずしも難解な問題集を使わなければならないということはありません。それどころか、必要以上に背伸びをして難しい問題集に手を出し途中で挫折してしまうくらいなら、基礎的な問題集を繰り返し解くほうが効果は高いと言えます。
一方で、自分の志望校よりレベルの低い問題ばかり解いていては、自信をもって試験本番に臨むことはできません。
したがって、自分の実力と照らしてあまりにも難しいと思うものは避けつつ、自分の志望校(=目指すべきレベル)はしっかり見据えて、適切なレベルの参考書・問題集を選ぶことが重要です

3. 英文法書の種類とおすすめ参考書・問題集

大学受験用の英文法書には、大きく分けて次の3種類があります。

●総合英語系参考書
●演習のための英文法・語法問題集
●“ランダム系”問題集

「総合英語系参考書」は「英文法の辞典」の役割を果たすもので、学習の際にわからないことを参照するために手元に置いておく参考書です。高校入学時に指定されたものを購入している場合も多いでしょう。
「演習のための英文法・語法問題集」は、様々な大学の過去問を集めて文法項目ごとにまとめた問題集で、大量の問題演習を通じて徹底的に文法知識を定着させることに主眼が置かれています。いかに英文法・語法問題集を徹底的にやり込めるかが、大学入試における英文法学習の鍵と言えるでしょう。
そして、入試本番を想定したランダムな出題形式を取った「“ランダム系”問題集」で文法学習の最終チェックを行えば、英文法に関してはほぼ死角なし、というところまで実力を完成できるでしょう。
これらの学習プロセスで気をつけるべきこと、そしておすすめの問題集については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
>> 大学受験に必要な英文法書を厳選!おすすめ参考書・問題集6選

続いて、難関大学合格を目指す上級者向けのおすすめ参考書・問題集を、具体的に見ていきましょう。

3-1. 総合英語系参考書

まずは総合英語系参考書です。
この種の参考書としては、わかりやすさに定評がある『総合英語Evergreen』(いいずな書店RT)、ユニークな視点から英文法を解説する『一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)』(ナガセ)などがありますが、もし今、自分が愛用しているものがすでにあるのなら特に新しく購入する必要はないでしょう。
英語がかなり得意で、大学入学共通テスト(旧センター試験)はもちろん国公立大学の2次試験や私立大学入試で高得点を狙いたい、さらには将来英語に関わる仕事に就くことを目指しているなど、特に意欲的な人には、次の1冊をおすすめします。

徹底例解ロイヤル英文法 徹底例解ロイヤル英文法
英語
英文法・構文
徹底例解ロイヤル英文法
0
綿貫 陽/著 宮川 幸久/著 須貝 猛敏/ 著
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ロイヤル英文法―徹底例解』(旺文社)
やや上級者向けの英文法参考書です。大学受験に必要な知識にとどまらず、より深く英文法が学べる本格的な解説書として定評があります。その質の高さから、中国や台湾でも翻訳出版されているほどです。大学入学後も語学や仕事で英語を使う際に参照できるので、長く愛用したい1冊です。
わからないことは徹底的に調べたいという人や、英語をより深く知りたいという人に向けて特におすすめします。

3-2. 演習のための英文法・語法問題集

続いて英文法・語法問題集です。
代表的なものとしては、スクランブル英文法・語法 4th Edition』(旺文社)Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服』(桐原書店)UPGRADE英文法・語法問題文法・語法・語い・熟語・会話・発音/アクセント―〈データ分析〉大学入試』(数研出版)英文法・語法Vintage』(いいずな書店RT)などがあり、問題集によってそれぞれ強みや特徴はありますが、「○○大学合格のためには絶対にこの問題集を使わないといけない」というようなことはありません。
ここでもややハイレベルな問題集を2冊紹介します。

大学受験スーパーゼミ 全解説 頻出英文法・語法問題 1000[増補改訂版] 大学受験スーパーゼミ 全解説 頻出英文法・語法問題 1000[増補改訂版]
英語
英文法・構文
大学受験スーパーゼミ 全解説 頻出英文法・語法問題 1000[増補改訂版]
4.7
瓜生豊/著 篠田重晃/著
  • ほしい (6)
  • おすすめ (8)

全解説頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
あらゆるタイプの文法問題を網羅する、厳選された約1000題を掲載しています。問題数が多過ぎないので、繰り返し復習するのに適しています。
「問題編」が別冊になっており、「解答・解説編」と完全に切り離されているのも評価できるポイントでしょう。左ページに問題があって右ページに解答・解説があるというレイアウトでは、つい答えを見てしまうという人でも使いやすいつくりです。
発展問題が「Extra」として別枠に記載されているので、それらをピックアップして集中的に取り組むという上級者向けの使い方も可能です。

基礎英文法問題精講 3訂版 基礎英文法問題精講 3訂版
英語
英文法・構文
基礎英文法問題精講 3訂版
4.6
中原 道喜/著
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基礎 英文法問題精講』(旺文社)
最も歴史あるロングセラー英文法問題集の1つです。
書名には「基礎」とありますが全体的な難易度は総じて高く、難関大学対策に打ってつけです。
英文法・語法問題集としては類書より一回り小さいサイズで、持ち歩きに適しているという利点もあります。
すでに英文法の基礎知識が備わっている人が、質・難易度ともに高い問題に無駄なく取り組みたいという需要に応えてくれる1冊です。
そして、この問題集でも飽き足らないという人には、さらにハイレベルの英文法標準問題精講』(旺文社)にも取り組んでみましょう。

3-3. “ランダム系”問題集

最後に“ランダム系”問題集についてです。
「志望大学の入試問題で英文法知識が直接問われる」という難関大学志望者はぜひ取り組むべきですが、逆に文法を直接問う問題を出題しない大学の志望者は少し注意が必要です。
というのも、“ランダム系”問題集は取り組むとすれば入試の直前期になります。この時期は、志望大学の出題傾向と自分の学習の進捗具合を照らし合わせ、どの科目のどの分野に勉強時間を費やすべきかという判断がきわめて重要です。
したがって、志望大学の入試問題で直接英文法の知識が問われず、英作文やリスニングの出題により大きな比重が置かれているという場合は、そちらの学習を優先すべきケースが多くなります
総合的に判断した上で、英文法の最終チェック・弱点つぶしの優先度が高いと思うなら、次の1冊に取り組んでみましょう。

大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 難関大学編 大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 難関大学編
英語
英文法・構文
大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 難関大学編
4.6
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  • おすすめ (2)

全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (難関大学編)』(桐原書店)
入試本番と同じランダムな出題形式で、ハイレベルな文法問題が並びます。どんな知識が問われているのかを素早く見抜く力が鍛えられるでしょう。
全10回のテスト形式で、試験本番に近い緊張感をもって解くことができます。巻末についている文法項目別「弱点発見シート」が便利で、これにより自分の弱点分野が浮き彫りになり、何を重点的に復習すればよいかが一目でわかる仕組みになっています。

4. まとめ

最後にポイントを振り返ります。
英文法の学習において大切なのは、どの参考書・問題集を選ぶかということより、これと決めた1冊をしっかり最後までやり抜くことです。
この点をしっかり踏まえた上で、英文法書・問題集の選定と演習に臨みましょう。

●難関大学を志望しているからといって、必ずしも難しい参考書・問題集を選ばなければならないということはない。
●入試直前期は学習時間も限られているので、志望大学の出題傾向と自分の学習の進捗具合を照らし合わせ、どの科目の、どの分野に勉強時間を費やすべきかという判断がきわめて重要。
⇒もしすでに十分な英文法知識が身についているようなら、“ランダム系”問題集には取り組まなくてもOK。

これらの注意点を押さえた上で、難関大学合格のための英文法知識を習得しましょう。