• 地歴公民
  • 日本史

【独学】大学受験「日本史」対策の流れとおすすめ参考書・問題集

2024.03.11

大学受験の日本史対策は、まず志望大学の入試問題形式と難易度を調べるところから始まります。その上で、教科書レベルの知識習得から最終的には過去問演習へと進みますが、この過程において重要なのが、中級レベルの問題演習。これが不十分だと、後々の私立大学個別試験や国立大学二次試験の過去問対策でつまずいてしまいます。
この記事では、独学で日本史対策を進める上でおすすめの問題集を、使い方や使用時期、その後に進めるべき勉強内容と併せて紹介します。
「独学で日本史を勉強しているけれど、どのように進めていいかわからない…」「どのような問題集を用意すればいいのかわからない…」といったお悩みを解消しますので、安心してください!

1. 大学受験に向けた日本史の独学を始める前に

日本史を独学で勉強するにあたり、まずは志望大学が出題する試験問題の形式と難易度についてリサーチしましょう。
特に、記述問題の有無と問題の難易度に注目です。日本史の対策は、試験問題の形式と難易度によって、対策に必要な時間や使うべき参考書が変わります。したがって、まずは、志望大学の試験に記述問題があるのかないのか、また問題全体の難易度はどの程度なのかということを調べておきましょう。

2. 日本史の知識習得 ~教科書の内容を押さえる~

志望大学が定まって試験問題の傾向が掴めたら、教科書の内容を押さえることから受験勉強を始めましょう。
そのためには、まず教科書を読み、その内容が理解できているかチェックすることが必要です。
日本史の大学入試問題は基本的に教科書に依拠しているため、まずは教科書レベルの知識をインプットします。教科書レベルを押さえずして解ける発展的な問題はありません。
もし教科書の言葉遣いが堅苦しく感じる場合は、日本史の流れを講義形式でやわらかく説明した参考書を使いましょう。
例えば、以下の参考書などは、易しい文章で書かれており、初心者でも読みやすい講義形式なのでおすすめです。

名人の授業シリーズ 金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 近現代史 名人の授業シリーズ 金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 近現代史
地歴
日本史
名人の授業シリーズ 金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】 近現代史
4.8
  • ほしい (11)
  • おすすめ (3)

名人の授業シリーズ 金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本【改訂版】』(ナガセ)

教科書や参考書を読んで日本史のおおまかな流れ(=通史)を掴めたら、次にそれらの内容をしっかり記憶できているか確認しましょう。
学校で配布された問題集や一問一答集を使って、日本史の大まかな流れをインプットできているか点検していくと良いです。

3. 日本史独学の重要ポイント ~中級レベルの問題演習~

教科書の内容をある程度把握できたら、次は中級レベルの問題演習に取り掛かりましょう。
大学受験対策においては、この問題演習の過程が非常に重要となります。なぜなら、中級レベルの問題演習を十分に積まないと知識の抜けが生じてしまい、私立大学個別試験や国公立大学二次試験などの過去問対策を効率的に進められないからです。
教科書レベルの知識という「土台」をしっかり作った上に、中級レベル問題の理解で「骨組み」を立て、その後のレベルアップとして過去問対策などへ進んでいくようにしないと、いくら時間をかけても学習成果という「家」が崩れてしまいます。
以降、中級レベルの問題演習について、おすすめの問題集1冊を例に挙げ、その特徴や使い方などを解説します。

3-1. おすすめの問題集

実力をつける日本史100題 [改訂第3版] 実力をつける日本史100題 [改訂第3版]
地歴
日本史
実力をつける日本史100題 [改訂第3版]
4.6
  • ほしい (7)
  • おすすめ (4)

実力をつける日本史100題』(Z会)

この問題集の特長を3つ紹介します。
(1)豊富な問題数と適切なレベル
本書は100題+論述の問題からなる問題集です。通史・テーマ史ごとに問題が構成されており、時代別の問題が75題、テーマ史が25題、論述が5題となっています。
さまざまな問題形式で日本史の知識をアウトプットできるため、自分が本当に基礎的な知識を理解しているか確認できます。
問題の難易度は、教科書レベルの知識を点検するのに適切なレベルです。多くの問題が標準レベル・頻出テーマとなっています。
適度な問題数と難易度から、教科書レベルの知識をアウトプットして知識の定着度を確認するのに適した問題集となっています。
(2)詳細な解説つき
本書には非常に詳細な解説編がついています。実際、問題編は191ページですが、解説編はそれをはるかに凌駕する272ページに達します。
入念に構成された解説では、教科書ではカバーできないような知識も身につけることができます。さらに、重要語句は赤文字や太字、波線によって強調されており、学習者の使いやすさにも配慮が行き届いています。
(3)さまざまな視点で日本史の知識を整理できる
本書では通史だけではなく、テーマ史の問題も設けられています。例えば、各時代の法制度や土地制度を題材に扱った問題や、中国大陸や朝鮮半島などの諸外国との外交史、女性史などが挙げられます。
それぞれのテーマに沿って日本史の知識をアウトプットすることで、さまざまな視点で知識を捉え直すことができます。教科書レベルの学習をした段階では時代ごとに知識が断片的になりがちですが、この問題集を解くことでテーマに沿って用語や背景知識などがリンクし、類語の区別もできるようになります。

3-2. おすすめの使い方

受験対策で実際に『実力をつける日本史100題』を使った経験を基に、おすすめの使い方を紹介します。

(1)復習を繰り返して1冊を極めよう
問題集は1冊を極めるつもりで何度も解くことをおすすめします。知識を定着させるためには、1回解いてわからなかった問題や苦手な時代・テーマを、正解できるまで解き直すことが大切です。
もうこの問題集は完璧だと自信を持って言えるようになるまで何度も問題を解き、繰り返し解説を読み直しましょう。

(2)参考書の解説と教科書を有効活用しよう
参考書や問題集の解説では、教科書でカバーされていない範囲を多く含んでいます。教科書に載っていない知識は、参考書の解説から引用して教科書の余白にメモしたり、付箋に記して教科書に貼付したりすることをおすすめします。
こうしておけば、教科書を開いただけで、参考書で解いた問題や解説の内容を想起できるようになります。ページ数の多い問題集は持ち運ぶのが大変な場合も多いですが、教科書に学んだポイントをまとめておけば、外出先や受験会場でも教科書1冊で自分なりの学習ポイントを確認することができます。

(3)一問一答の問題集を過信しないようにしよう
最後に補足として、問題集に取り組む際の注意点をお伝えします。
日本史の受験対策を独学で進める過程で、つい「一問一答」形式の用語問題集ばかり解きがちになってしまうことがあるかもしれません。もちろん、受験日本史は知識を多く身につけたほうが有利です。
一方で、断片的な知識をインプットするばかりでは、用語の内容や区別・関係性が曖昧になってしまう傾向があります。
一問一答の用語問題集を過信せずに、問題演習で知識をアウトプットすることも大切です。

3-3. おすすめの使用時期

実力をつける日本史100題』などの問題集には、どの時期に取り組めば良いでしょうか。
おすすめの使用時期は志望大学の難易度と入試問題形式によっても異なりますが、基本的には高校2年生の秋から始めて高校3年生の秋までに終わらせることを目標にすると、その後の過去問対策にも十分な時間が取れるでしょう。
特に、難関私立大学や国公立大学を志望する場合は、なるべく高校2年生のうちから、授業で扱った時代の問題をコツコツ解き始めることをおすすめします。
また、高校3年生の夏休みに、本格的な志望校対策を始める前の基礎固めとして本書に取り組むという使い方もおすすめです。

4. その後の日本史勉強計画

中級レベルの問題集を解き終えた後の日本史対策については、志望大学入試での出題形式と難易度によって、その後の勉強の進め方が変わってきます。これらを考慮して受験勉強を進めましょう。

4-1. 私立大学志望者

早稲田大学や慶應義塾大学等、最難関の私立大学を志望する場合は、より難易度の高い問題集に取り組んでから過去問演習に取り組むことをおすすめします。

以下の問題集などは、より細かい知識と理解度が要求されます。

日本史標準問題精講 五訂版   日本史標準問題精講 五訂版  
地歴
日本史
日本史標準問題精講 五訂版  
0
石川晶康
  • ほしい (0)
  • おすすめ (0)

日本史標準問題精講』(旺文社)

その他の私立大学を志望する場合は、過去問対策に直接取り掛かってもOKです。

4-2. 国公立大学志望者

二次試験で日本史が課される国公立大学を志望する場合、中級レベルの問題集を解き終えたら、論述対策に移行することをおすすめします。

こちらの記事では日本史の論述問題対策について、おすすめの勉強法と参考書を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
>> 日本史「論述問題」のおすすめ勉強法と参考書を紹介!

5. まとめ

大学受験の日本史対策を進める上での流れと、おすすめ参考書・問題集を紹介しました。軽視しがちな中級レベルの問題演習が特に重要です。
独学での受験対策はわからないことも多く、不安を感じることも多いでしょう。StudiCoには、今回紹介した以外にもたくさんの問題集や参考書の使用例が投稿されています。孤独に感じた時は、同じ経験を積んできた先輩たちのアドバイスを基に、自信を持って受験勉強に励んでください。
本記事でも紹介した参考書や勉強法も参考に、自分のペースでコツコツと日本史の勉強を進めてくださいね!

StudiCoサポーター K.K.
早稲田大学 文学部 合格