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限られた時間を最大限に活かすには? 大学受験生のための時間活用術

2019.02.12

入試本番までの計画をひと通り立て、いざ本格的な受験勉強を開始すると、思いのほか時間がないということに気がつき、焦りを感じることも多いでしょう。「やらなければならないことはたくさんあるのに時間が足りない!」と感じるのは、受験生なら誰もが多かれ少なかれ抱く悩みなのではないでしょうか。
しかし、よく言われるように「時間は自分で作るもの」。
この記事では、勉強自体の効率化を図り、メリハリをつけて集中力を高めることで、これまで無為に過ごしていた時間を有効活用し、限られた時間で最大の成果を上げるための方法を紹介します。

1. 「長くやればいい」というものではない

「受験勉強」といえば、食事や睡眠などの生活時間以外はすべて勉強に充てるもの、という思い込みから、「自分はなかなかそれができない、だから自分はダメなんだ・・・」と無用な自己嫌悪に陥ってしまう人はいませんか。
勉強とは、それにかける時間が長ければ長いほどいい、というものではありません。肝心なのは、何を・どれだけ学べたかであり、そのプロセスに何時間かけたかではないのです。

1-1. 集中力の持続時間には限度がある

「とにかく長時間勉強すればいいんだ」という考え方が問題なのには、他にも次のような理由が挙げられます。

(1)人間の集中力の持続時間は限られている
人の集中力が続くのは、だいたい45~50分ほどと言われています。学校の授業時間が大体この時間に設定されているのもそのためです。最長でも90分が限度。したがって、2時間も3時間も連続で勉強したとしても、途中からは非効率的な学習になってしまうことになるでしょう。
そこで、適宜休息を挟むことによって、長時間にわたる勉強をより効率的に行うことが可能になるのです。誰もが馴染んでいる学校の授業と休み時間のリズム、すなわち〈勉強45~50分+休憩10~15分〉を1つのユニットとして、勉強時間を組み立てるのがおすすめです。

(2)長時間やること自体が目的化してしまい、内容が二の次になる
もうひとつの弊害は、「長時間我慢して勉強した=えらい」という認識でいると、肝心の「何を学んだか」という中身がおろそかになるおそれがあるということです。目的は、あくまでも受験に必要な知識を身につけることであり、何時間やったかではありません。
「30分でこの問題を解いて休憩する予定だったのに気づいたら1時間使ってしまっていた。でもしっかり理解できた」というように、勉強の中身で自分を評価するようにしましょう。

(3)「勉強=憂鬱」というイメージが先行し、モチベーションが低下する
「受験勉強=長時間の勉強」というイメージが先行してしまうと、受験勉強が単なる“苦行”にしか思えなくなってしまい、勉強へのモチベーションが低下するおそれがあります。
しかし、受験勉強には楽しい側面、面白い側面がたくさんあります
今までわからなかったことがわかるようになったり、今まで知っていたつもりのことをより深く理解できるようになったり、また、コンディションが良いときに頭がフル回転しているのを体験したりする瞬間は、勉強した人にこそ味わえる喜びです。
「受験ができる」という貴重な機会を、ただただ長く苦しい苦行の期間と捉えるか、工夫次第で楽しさや喜びを味わうことができるチャンスに変えるかは、すべて自分次第なのです。

1-2. 「何時間やるか」ではなく「何をやるか」

おそらく皆さんの多くは、入試までのおおまかな計画は立てていることと思います。
入試までにどのような知識やテクニックを身につけるべきかを考え、現時点から受験当日までに具体的に何をするかを決め、そこから日々のタスク(課題)を決めるというように、ゴールから逆算していくのがスタンダードな計画の立て方です。
したがって、日々の目標は自然と「今日は○時間勉強する」という「時間ベース」のものではなく、「今日は、日本史の鎌倉時代の復習と古文単語の暗記をやる」など、具体的な内容ベースのものになるはずです。
逆に言えば、入試本番までの計画がしっかり立てられており、毎日のタスクを着実にこなせるなら、自分の好きなことをする時間的余裕も多少は確保できるはずです。
「頑張った自分へのご褒美」を用意しておくことは、勉強の効率アップにも有効であると言われています。

たとえば、

・今日やるべきことが終わったら、録画しておいたテレビドラマを見る
・古文単語をあと10個覚えたら、友達から届いたメッセージを読む
・数学の問題をあと5題やったら、趣味のピアノを弾く

など、上手にモチベーションを自分でコントロールすることが大切です。

2. 効率化を意識する

限られた時間の中でタスクをこなしていくには、「いかに無駄を省き、効率的に勉強するか」という意識が非常に重要です。この章では、そのためのヒントを紹介します。

2-1. 大量の暗記は計画性が大切

どの科目においても、暗記すべき知識・事項が多数あります。
しかし人は、一度覚えたものでも、一定の時間が経過すると忘れていくという性質があります。と同時に、二度、三度と繰り返し覚え直した知識に関する記憶は、忘却までの時間が長くなることも知られています。
つまり、受験勉強における暗記作業は、一度記憶したのち、完全に忘れ去ってしまう前に数回復習をおこない、できるだけ長く記憶に残るようにするべきということです。
人が、何かを記憶した後、どれくらいの早さで忘れていくかを表す「忘却曲線」というものがありますが、これに厳密に従って学習計画を立てる必要はありません。計画とは、あまりに緻密に設計しすぎると、往々にして頓挫してしまうものです。
ただし、朝記憶した知識は、その日の晩にはかなりの部分を忘れているのが人間の脳の特徴である、ということは覚えておいてください。

それでは、どのように学習計画を立てるのが賢明なのでしょうか。例を使って説明しましょう。
1日に英単語を20語覚える、というのは現実的な目標です。
モチベーションが高いときなら、1日30語くらいは覚えることも可能でしょう。
1日30語覚えた達成感から、「よし、今日から英単語は1日30語覚えよう」と決めたとします。
1日30語なら、1週間で210語、1カ月で840語、3カ月で2520語覚えられる計算です。2520語といえば、たいていの単語帳1冊分以上に相当する分量です。

しかし、この計算には落とし穴があります。
復習のための時間が組み込まれていないという点です。
初日に覚えた30語の単語は、翌日には半分くらい忘れている可能性があります。
3カ月も経てば、ほぼ確実に大半が忘却のかなたです。
つまり、このやり方だと、3カ月が経過しても、2520語がしっかり記憶に定着している可能性は限りなくゼロに近いと言えます。また最初からやり直しとなれば、大きなタイムロスとなってしまいますね。
ではどうするか。
初めから復習時間を計画に組み込むのです。
例えば、1日に30語覚えられる人なら、あえて1日の目標を15語程度にします。
「もっと覚えられる!」と思っても、必要以上に先走らないのがコツです。そして、その日覚えた15語を、その日のうちに復習します。暗記したのが朝なら、寝る前には既にいくつかの単語の意味やスペリングをあやふやにしか思い出せないでしょう。
さらにその翌朝に、もう一度記憶を確かめた上で、新たに15語程度暗記します。
週に1日か2日は、未習(新出)単語の暗記はおこなわず、復習のみにあてましょう
仮に、週に2日は復習だけをおこなう日にしたとして、計算してみましょう。
1日15語だと、1週間で新しく覚える単語は15×5=75語です。1カ月で300語、3カ月で900語です。
しかし、この900語は、先ほどの2520語とは異なり、長期記憶として脳に定着しているはずです。
ボキャブラリー強化は、高校1年生から始めるのが理想ですが、仮にスタートが遅れ、高校3年生の4月から始めたとしても、年末までには2700語覚えられる計算になります。一般的なレベルの入試なら、十分対応できる語彙力が身につくのです。
やみくもに単語を頭に詰め込むよりも、事前に無理のない計画を立て、少量のタスクを日々コツコツと継続していきましょう。  

2-2. 「ノートづくり」の達成感に要注意

「いま自分がやっている勉強が本当に実力アップにつながるのか」ということを絶えず意識し、セルフチェックすることも、受験勉強を最大限効率化するためには欠かせない習慣です。
ここでは、「ノートづくり」を例にとって説明しましょう。
例えば、英語の長文読解の英文をすべてノートに書き写し、そこに単語の意味や「S」「V」などを書き込んで構文解析をおこなうという作業や、世界史や日本史の流れを覚えるために、凝りに凝ったオリジナルノートを作成するという勉強法などについて考えてみましょう。
英語学習のある段階(=長文を読み始めた時期)においては、英文をすべて書き写し、そこに細かい書き込みをおこなうという勉強法は非常に有効です。その段階では、英文の一文一文を細かく分解し、隅々まで正確に理解するというプロセスが大切だからです。しかし、英文読解にもある程度慣れ、かなりの分量をスピーディーに読みこなせるようになってからも、この作業は必要でしょうか。
あるいは、歴史をノートにまとめる、つまり、歴史の流れを自力で再構成できるようになることは、とても重要です。その意味で、歴史のオリジナルノートづくりにはもちろん意義があります。
しかしそのノートを、何色もの色ペンを使った美しいノートにする必要はどこまであるでしょうか。そのノートを作成するのにどのくらいの時間がかかっているか、という観点が抜け落ちてはいないでしょうか。

このように、常に「この作業は本当に実力アップに役立つか?」、「これは、かかる時間に見合うだけの効果があるのか?」と自らに問いかけてほしいのです。なぜなら、「ノートづくり」のような作業は「ノートをつくること」自体で達成感を得られるがために、実際にはまとめた事項を覚えることが主目的だったはずが、そこに至る前に「自分は頑張った!」と満足してしまい、肝心の暗記作業に身が入らない、という事態に陥りがちだからです。
達成感や満足感と、実際に実力アップに役立つ勉強ができたかどうかは、必ずしも結び付きません。したがって、「志望校合格」というゴールに向けて、正しい方向に進んでいるかどうか自分の頭で考え、チェックする習慣をつけましょう。 

3. 「スキマ時間」を活用しよう

受験勉強ではまとまった時間を確保して集中的におこなう学習がメインになりますが、それとは別に、日々の生活の中にある細切れの時間、いわゆる「スキマ時間」を上手に活用することも大切です。
スキマ時間はあらゆるところに転がっています。
通学時にバスや電車を使う人なら、バスや電車が来るまでの待ち時間や乗車中の時間。テレビを見ているとき、そのCMの間。寝る前の5分。
今までは特に意識することなく過ごしていたわずかな時間を、受験勉強に活かせないか、今一度、考えてみましょう。

3-1. “チリツモ効果”の威力

「スキマ時間」それ自体は、せいぜい5~6分。場合によっては、2~3分くらいの時間でしょう。「たったそれだけの時間で何ができるの?」と疑問に思うかもしれません。
実際、たったの数分では、大したことはできませんよね。
「スキマ時間」が本当の威力を発揮するには、日々の継続がカギを握ります。
「塵も積もれば山となる」ということわざは知っていますよね。「わずかなものでも、積もり積もれば、いつかは大きなものになる」という意味ですが、この“チリツモ効果”こそがスキマ時間学習の勘どころです。
例えば、通学時に片道10分間ほど電車に乗る人が、その時間を勉強に充てるとしましょう。この時間を使って、英単語を5語覚えます。往復を考えると1日10語です。学校に通うのが週5日なら一週間で50語。1カ月で200語。半年続ければ1200語になります。
1日たった10分×2セットでも、継続的に続ければこれだけの成果が得られるのです。

3-2. スキマ時間の見つけ方

「どんな時が自分のスキマ時間なのだろうか」と迷うなら、特に用もないのにスマートフォンをいじっている時間を思い出してみましょう。それがあなたのスキマ時間です。
現代では、ほとんど誰もが、なんとなくSNSをチェックしたり、ネット記事をななめ読みしたりするのに多くの時間を費やしています。リラックスのためにはそのような時間も無駄ではないかもしれませんが、その時間が必要以上に多過ぎないか、少しでも勉強に回せないかということは、一度検討してみる価値があります
他にも、別に好きな番組でもないのに「ただ点いているから」という理由でテレビを見ている時間、朝既に目が覚めているのに布団の中でグズグズしている時間など、自分の生活を振り返ってみれば、必ず見つかるはずです。
もちろん、そのすべてを勉強に充てなければならない、ということではありませんが、そのうちのいくつかだけでも有効活用することができれば、数カ月後、半年後に大きな成果となって返ってくるでしょう。

4. 睡眠の重要性

最後に強調しておきたいのは、いかに睡眠が大切かということです。
十分な睡眠時間を確保することは、人が心身ともに健康的な生活を送る上で根幹となる要素です。
慢性的な睡眠不足は、体調不良や気分の落ち込みを引き起こすだけでなく、免疫力が低下して病気にかかりやすくなり、将来的には生活習慣病や精神疾患などのリスクを高めることがわかっています。集中力や記憶力も低下するため、当然、受験勉強にとっても良いことはありません
よく、テレビや漫画などで「受験生」を表現するのに、「必勝!」などと書かれた鉢巻きを頭に巻いて真夜中まで(時には徹夜までして)勉強し、母親が夜食を差し入れてくれる、というようなステレオタイプが描かれますが、これは全くもってナンセンスです。
睡眠不足になるくらいなら、まだやり残したことがあってもその日はもう寝てしまい、翌日以降、計画を練り直すほうが結局は効率的です。少しの寝不足でも脳のパフォーマンスは低下するのですから、徹夜などもってのほかです。
睡眠の重要性はどれだけ強調しても足りないくらいです。
睡眠不足は「百害あって一利なし」と認識しておきましょう。

5. まとめ

ここまで、受験勉強を効率よく進めるためのヒントをいくつか紹介してきましたが、突き詰めて言えば、次の3つのポイントに絞ることができるでしょう。

人間の集中力には限度があり、適宜休息を挟むのが効果的。一度覚えただけでは忘れるので復習を計画に組み込むことを忘れずに。
●「量」ばかりを重視しない。「志望校合格に必要な勉強とは何か」を絶えず考える。
●心身ともに健康な生活を心がける。とりわけ十分な睡眠時間の確保は重要。

入試本番までに与えられた時間は、受験生皆に平等です。それをどう使うかは自分次第。限られた時間を効率よく使うために、早速今日にでも計画を練り、早い段階で自分に適したリズムを作るとよいでしょう。
要は、限られた時間で最大の効果を出す工夫をすることです。ぜひこのことを意識して毎日を過ごしてみてください。

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