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【進路選択】名前からイメージできる?学問領域がわかりにくい学部紹介

2024.06.04

せっかく大学に進学するなら、充実したキャンパスライフを送りたいですよね!偏差値と受験科目だけで大学・学部を選んでしまうと、入学後に後悔することもあるかもしれません…。
そこでこの記事では、現役大学生が志望学部選びのポイントを紹介します。また、大学・学部で学べる分野や将来のキャリア、雰囲気という観点で、今通っているそれぞれの大学・学部をリアルにリポート。
実際に大学生活を送る先輩の声を聞いて、志望学部選びの参考にしてください!

1. 学部選びのポイント

志望大学・学部を選ぶ際に重要なポイントについて、「偏差値」以外に3つの要素を紹介します。
もちろん偏差値という基準も気になる点ではありますが、「大学で何を学べるか」という点や「どのような場所で学ぶのか」という入学後の学生生活も考慮して、志望大学・学部を決めることをおすすめします。

1-1. 専攻分野で選ぶ

大学受験で志望学部を決める場合、その学部で学べることが自分の興味関心とマッチしているか確認することは非常に重要です。
大学では学部ごとに特定の分野を専門的に学びます。学部での専攻分野をよく調べて進学先を決定しないと、大学で自分が興味のあることを学べない、という事態にも陥りかねません。せっかく大学に進学したのに、関心を持てない勉強ばかりをしないといけないと困りますよね。
一方で、学部の名前だけでは具体的に何を学んでいるのかわからない場合もあるのではないでしょうか。
この記事の2章では、現役大学生が自分の通う大学の学部情報について紹介します。ぜひ学部選びの参考にしてください。

1-2. 将来の夢で選ぶ

将来の目標が明確な場合は、夢を実現しやすいかどうかということも考慮しましょう。例えば、カウンセラーになりたい場合は心理学を学べる学部、弁護士になりたい場合は法学を学べる学部を志望することが、夢を叶える第一歩です。
特に、学校で働く教師や博物館・美術館で働く学芸員など、働くにあたって資格や免許が必要になる職業では、所属する大学の学部でその資格・免許を取得できるか調べる必要があります。大学の各学部で取得できる資格・免許は、大学公式サイトの学部ごとのページなどで確認できます。
また、大学の公式サイトには、卒業生の進路についてのデータが掲載されていることもあります。憧れの職業に就いている先輩、憧れの企業に勤めている先輩がどのくらいいるかわかれば、将来の展望がより描きやすくなり、受験勉強にも力が入ること間違いなしです!
将来の夢がはっきり決まっている場合は、そのキャリアを実現できる大学・学部なのかをあらかじめ調べましょう。

1-3. 学部の雰囲気で選ぶ

同じような分野を学べそうな学部同士で迷ったら、大学や学部の雰囲気も重視してみてください。
大学や学部ごとにそれぞれの雰囲気があります。たくさんの課題をこなして着実に学力を伸ばせる学部もあれば、自由な時間が多く勉強だけではなくサークル活動やアルバイトにも一生懸命に打ち込める学部もあります。
キャンパスの建物も伝統を重んじた格調高い様子なのか、近未来的な設備が用意されているのか、あるいは美しく整備・デザインされているのかなどさまざまです。
大学の雰囲気を知るには、資料を取り寄せてキャンパスや学生の写真を見るといったこともできますが、オープンキャンパスなどの機会を利用して実際に訪問してみるのも大切です。
自分がどんな大学生活を送りたいかイメージして、自分に合いそうだと思う大学・学部を進学先の候補にしましょう。

2. 現役大学生による大学・学部紹介!

現役の大学生に、所属大学の学部で学べる分野や想定できるキャリア、大学・学部の雰囲気などについて聞いてみました。
実際にその大学で学ぶ先輩の声を、志望校選びの参考にしてくださいね!

2-1. 早稲田大学 社会科学部

〈早稲田大学 社会科学部〉について紹介します。

●何を学ぶ?
早稲田大学 社会科学部の専攻分野は、政治学・法学・情報科学・商学・経済学・社会学など社会科学系の学問を中心とした広い領域をカバーしています。その名の通り、社会について学ぶわけですから学ぶことができる領域もとても広いわけです。例えば、国際政治について学ぶ学生もいれば法律を中心的に学ぶ学生もいます。
また、社会科学部は「ゼミ」※での研究活動も盛んです。社会科学部では、なんと60ものゼミが開講されています。ゼミでは、主催する先生の専攻分野を専門的に研究します。それぞれのゼミでどのような内容を学んでいるかは多岐に渡っているので、ぜひ学部のウェブサイトで確認してみてください。
※ゼミ‥‥‥通常の授業よりも深く学ぶことを目的とした「ゼミナール」。学生と教授が一緒におこなう研究活動で、授業に組み込まれているものと、授業外に開講されるものがある。

さらに、社会科学部では幅広い分野を学べるだけではなく、特定の分野を深堀することもできます。もし興味がある分野がとてもニッチだったとしても、既に研究しているゼミがあるかもしれませんよ。
早稲田大学の社会科学部は、まだ興味のある学問分野が決まっていない人にも、社会科学の特定の分野を専門的に学びたい人にもおすすめです。

●資格・キャリアなど
卒業生はさまざまな領域において活躍しています。
中学・高等学校の教員免許を取得する学生のほか、公認会計士資格取得を目指して商学を中心に学ぶ学生、司法試験合格を目指して法学を専門的に学ぶ学生もいます。

●学部の雰囲気
早稲田大学の社会科学部は非常に自由な雰囲気を持っており、さまざまな興味関心を持つ人を受け入れる寛容さがあります。
比較的余裕のある時間割を組めるので、学生が自由に使える時間を多く持てる点も特徴です。そのため、学生はサークル活動や勉強、バイトや資格の取得などさまざまなことに熱心に打ち込むことできます。
このように、早稲田大学 社会科学部は、さまざまな興味関心のある人がのびのびとそれぞれの興味関心をとことん追求できる自由な学部です!

*「早稲田大学 社会科学部」のゼミナールに関する情報はこちらの情報もチェック
>> 早稲田大学社会科学部公式サイト(ゼミナール)

2-2. 早稲田大学 文化構想学部

〈早稲田大学の文化構想学部〉について紹介します。

●何を学ぶ?
文化構想学部では、言語・文化をはじめ人文学系の幅広い分野に触れることができます。文化について学ぶので、中には漫画・ドラマ・アニメなどのサブカルチャーを扱った授業もあります。
専攻分野の必修は他学部と比べて少なく、興味のある講義をたくさん履修することができます。
学部のカリキュラムとしては、1年次は第二外国語を中心に学びます。ほかにも基礎演習や関連講義を通して、2年次に向けて教養を身につけます。2年次になると6つの論系統に分かれ、演習授業等を通して自分の専攻について専門的に学んでいきます。各論系の希望人数が多い場合は、成績順に論系が決まる場合もあります。
それぞれの論系で学べる内容、また開講しているゼミの一部について紹介します。

・多元文化論系:世界の各地域の文化を総合的に学ぶことができます。
(開講ゼミ例:「異文化受容論」「古典中国」「日本文化史」など)
・複合文化論系:言語文化・人間文化・超域文化・感性文化からなる4つの領域を通して、社会・文化現象を横断的に学びます。
(開講ゼミ例:「メディア・コミュニケーション論」「文化ツーリズム論」「言葉の科学」など)
・表象・メディア論系:「メディア」「身体」「イメージ」の3つの観点から、人類の芸術文化活動について学びます。
(開講ゼミ例:「メディア社会論」「身体行為論」「イメージ分析」など)
・文芸・ジャーナリズム論系:文学・文化現象について幅広く学びます。
(開講ゼミ例:「翻訳批評」「テクスト読解」「ノンフィクション創作」など)
・現代人間論系:人文学や社会学に横断的に触れ、現代における「人間」のあり方について学びます。
(開講ゼミ例:「現代人の心理」「心身論」「子ども文化と居場所」など)
・社会構築論系:歴史や文化といった多角的な視点から現代社会について学びます。
(開講ゼミ例:「近代アジア社会の形成」「歴史実践とコミュニティ」「近現代日本経済史」など)

また、文化構想学部に関して、同大学の文学部との違いを問われることが多いです。
文学部は「文学」「歴史」など専攻分野を「縦に」深く掘り下げていくイメージですが、文化構想学部では幅広い学問領域を横断的に学ぶことができ、学びを「横に」広げていくイメージです。
文学部であれば、作者をテーマに文学作品それ自体の内容や、作家が生きた時代背景などを深く掘り下げるかもしれませんが、文化構想学部ではそこを横串で通して、文学と他の文化との関わりを研究していくと考えれば良いでしょう。
ただ、講義は専門分野の演習等を除きほとんど文学部のものも履修でき、学ぶ内容に関連があることも多いです。

●大学入試について
入試科目については、国・英・社(日本史または世界史)の2教科が必須。一定のスコアを取得すると英語の試験が免除になる英検利用型、共通テスト型といった入試方式があります。
文学部とは入試においても親和性が高く、併願する人が多い印象です。
国語に関しては、多くの年で近代の「文語文」が出題されている点が大きな特徴です。他学部にはない独特の出題形式なので、対策に特に力を入れましょう。

●資格・キャリアなど
卒業進路については、学べる領域が幅広いこともありメーカー・公務員・金融と多岐にわたります。メディア研究に強く、マスコミ志望の学生も多いことが特徴です。

2-3. 早稲田大学 人間科学部

〈早稲田大学 人間科学部〉について紹介します。

●何を学ぶ?
基本的に文・理を問わずに広い分野を学べる学部です。(人間というものは、そもそも文系・理系などに簡単に分けられるものではないですよね)
具体的な授業内容を一部紹介すると、物理・化学・生物・建築・歴史学・社会学・文学・心理学などです。これでも一部ですから本当に幅広いということがわかるでしょう。
また、文系・理系分野の垣根を超えた「文理融合」の学問も学べます。研究できる範囲が広いため、多くの領域を横断して学びたい人や、新しい視点を発見したい人、入学してから学びたいことを見つけたい人にもオススメです。
また、どの学問においても研究対象を多角的に見るということを重視しています。例えば建築が学びたい人は建築だけを専門的に学ぶのではなく、「建築×心理」のように学問の掛け合わせで学んでいきます。
いずれにしても、人間科学部という名の通り「人間が幸せに生きる社会を研究する」といったテーマを持って学んでいます。
受験時に環境・福祉・情報の3学科から選択しますが、どの学科でも同じ授業が履修可能であり、ゼミも学科関係なく選択できます。

●資格・キャリアなど
学部内で幅広い分野を学ぶように、学生の就職先も様々な方面に渡っています。
大学で幅広い分野を学んでから、将来就きたい職業を考えられるという点が魅力です。

●学部の雰囲気
学部内の雰囲気もゆったりしているため、のびのびと好きなことが勉強できます。さまざまな分野の専門家から学べ、多くの選択肢から追究したいことを探せるので、まだやりたいことが定まっていない人や幅広い分野に興味がある人に合った学部です。
他の専門学部にない「学問の掛け合わせ」が特徴なので、人間科学部で開講しているゼミを調べてみると興味のある研究が見つかるかもしれません。

2-4. 早稲田大学 スポーツ科学部

〈早稲田大学 スポーツ科学部〉について紹介します。

●何を学ぶ?
スポーツ科学部はその名の通りスポーツに関することを幅広く学びます。自分の体で運動それ自体を究めるのではなく、スポーツする人を支えるような分野を研究することが多いです。
トレーニング論・コンディショニング論・マネジメント学・メンタルヘルスなど、スポーツ選手・トレーナーに特化したスポーツ学の授業はもちろん、スポーツ心理学・スポーツ栄養学・スポーツ経営学・スポーツ解剖学・健康スポーツ・スポーツ文化など、他の学問領域とスポーツをミックスした内容も学びます。

●大学入試について
入試方式の特徴として、一般選抜以外にも共通テストと競技歴を併用した選抜方式、スポーツ自己推薦などによる総合型選抜があります。そのため、1学年約400人のうち、200人程が全国レベルのスポーツ選手であり、そのうち数人は世界レベルのトップアスリートです。多くの人が部活動に打ち込み、日々努力しているため、お互いに高め合いながら充実した大学生活を送ることができます。

●資格・キャリアなど
中学校教諭一種免許状(保健体育)と高等学校教諭一種免許状(保健体育)の教員免許状の取得が可能です。
他には、公益財団法人日本スポーツ協会のコーチ・アスレティックトレーナー・アシスタントマネージャー・ジュニアスポーツ指導員、NSCAのCSCS・NSCA-CPT、公益財団法人日本サッカー協会のサッカーC級・D級コーチ、公益財団法人日本水泳連盟のコーチ資格などについて、入試科目免除や受験資格が取得できます。
就職先については、半数近くがスポーツ関連の職業に就きますが、他の学生は一般企業に就職したり、研究分野に進んだりします。

●学部の雰囲気
早稲田大学のスポーツ科学部では、全国トップレベルの環境でスポーツに関する多彩な授業や実習を受けることができます。また、レベルの高いさまざまな選手と友達になれたり、お互いに高め合えたりすることも魅力のひとつです。
将来、アスリートやトレーナー、メーカーなどスポーツ関連の職業に就きたいと考えている人におすすめです。もちろん、将来は一般企業に就職しようと考えているけれど、スポーツが好きでスポーツに関して深く学びたいという人にもぴったりな学部です。
スポーツ好きであれば、入学志望の視野に入れてみてください!

2-5. 東京理科大学 経営学部

〈東京理科大学 経営学部〉について紹介します。

●何を学ぶ?
東京理科大学の経営学部は「経営を科学する」というテーマに基づき、文理融合を掲げた学部となっています。
学科には経営学科・ビジネスエコノミクス学科・国際デザイン学科の3学科があり、それぞれの学科では次のようなことを中心に学びます。
・経営学科:経営戦略・マーケティング・会計ファイナンスなど
・ビジネスエコノミクス学科:数学的なアプローチで金融や経済など
・国際デザイン学科:英語やデジタル(情報)など

3学科全ての入試方式で数学が必須となっており、他大学の経営学部よりも理系出身者の生徒が多いです。
また他大学と異なる点として、2年から3年に進級するタイミングで、東京理科大学独自の進級制度である「関門制度」が設けられています。「関門制度」とは各学科で指定されたいくつかの科目を合格していないと進級や卒業ができない、という制度です。一見厳しい制度に思えますが、経営学部の進級率は高いのでしっかりと履修を組めば問題ありません。

●資格・キャリアなど
「経営学部」と聞くと経営者になりたい人が学びにいくというイメージを持ちがちですが、大学の公式サイトによれば卒業生の23.8%が金融保険業、20%が情報通信業と、多数が一般企業に社員として就職しています。
(*出典:東京理科大学公式サイト/経営学部 卒業生の進路

●学部の雰囲気
東京理科大学の経営学部は数学を使う場面が多いので、数学に苦手意識がなく、また理系科目が得意だけれど社会学にも興味があるという人に向いていると思います。(化学や物理のような実験はおこなわず、「実験」があるとすればフィールドワークや企業での実習となります)
文系理系問わず受験できるので、ぜひ進路選びの際に検討してみてください。

*経営学部について詳しくまとめたこちらの記事も参考にしてください。
>> 「経営学部」ってどんな学部?経営学部に関する疑問に現役大学生が回答!

2-6. 東京大学 工学部

〈東京大学 工学部〉について紹介します。
そもそも東京大学では、入学時ではなく学部前期課程(1~2年生)のうちに進学する学部・学科を選択します。
例えば工学部には16の学科がありますが、ほとんどの学科で指定科類枠として理科一類からの進学を多く受け入れています。したがって、工学部への進学を考えている受験生は、理科一類を受験することをおすすめします。
以下、東京大学 工学部に16ある学科のうち、「物理工学科」と「マテリアル工学科」の2つを紹介します。

●何を学ぶ?(1)
物理工学科では、「物性理論」「先端物質創成」「量子情報」などの分野・技術の研究を目標に、量子力学・統計力学・量子情報、固体物理等の物性物理、情報理論やトポロジー等の物理と密接に繋がる数学を学びます。
学部4年生になると、志望する研究室に配属され、実験研究に基づいた卒業研究に取り組みます。

●資格・キャリアなど(1)
学部卒業後は約95%の学生が大学院に進学します。
修士課程※修了後はおよそ半数がIT・コンサル・金融・商社・電機・機械系などの企業に就職します。また、修士課程修了したうちの約3割が博士課程※に進学し、博士号を取得すれば国内外の研究機関でプロの研究者としての道を歩んでいくことになります。
※修士課程‥‥‥学部を卒業した後に進学する課程。最短2年間の研究活動をおこなう。博士前期課程・マスターコース。
※博士課程‥‥‥修士課程を経て「博士号」を取得する最短3年以上の修了課程。博士後期課程・ドクターコース。

●学部の雰囲気(1)
物理工学科では、学生主体で自主ゼミが開かれるなど勉強熱心な人が多いようです。前期課程での進学選択では平均以上の成績を求められるため、東京大学の中でもレベルの高い学科です。
さまざまな種類の授業、実習を通して成長できること間違いなしです!

●何を学ぶ?(2)
マテリアル工学科は「バイオマテリアルコース」「環境・基盤マテリアルコース」「ナノ・機能マテリアルコース」の3つのコースに分かれています。「マテリアル工学」とは「材料工学」のことで、その中でも金属・セラミックス・高分子等の材料の科学と工学の最先端にある分野です。
どんな工学でも基礎となっている「マテリアル」の研究を目標に、熱力学・材料化学・物性物理などの基礎科目に加え、コースごとの科目を学びます。こちらも物理工学科と同様に学部4年生で研究室に配属され、卒業論文の執筆に挑戦します。

●資格・キャリアなど(2)
学部卒業後は約9割の学生が大学院に進学し、修士課程修了後は約2割が博士課程に進学します。
マテリアル・化学関連、電気・電子関連、機械・重工関連の企業や、大学・官庁・研究所が代表的な就職先です。

●学部の雰囲気(2)
コースに関わらず、材料に関することならなんでも幅広く学ぶことができ、学問領域は高分子や金属、半導体など多岐にわたります。
また、マサチューセッツ工科大学(MIT)材料工学科との交換留学制度や中国や韓国の学生とのワークショップなど、国際的なプログラムを実施しています。
自分の興味分野を改めて見つめ直すことができるだけでなく、さまざまなことにチャレンジできる学科です。

2-7. 東京学芸大学 教育学部

〈東京学芸大学 教育学部〉について紹介します。

●何を学ぶ?
東京学芸大学は教育学部のみを有する単科大学です。「教育学部」=教員というイメージが強いかもしれませんが、東京学芸大学で最終的に教員になる生徒は全体の4割ほどで、卒業生は就職や大学院進学、公務員など多様な進路を歩んでいます。
課程は大きく分けて以下の2種類です。
・教員養成課程:卒業条件に教員免許取得を課す
・教育支援課程:卒業条件に教員免許取得を課さない
それぞれの課程がさらに細かなコースに分かれています。(教員養成課程は26コース、教育支援課程は7コース)
「教員養成課程」は文字通り教員を目指して専門性を高めていく課程ですが、「教育支援課程」は教育のみならず、心理学・社会学・福祉・国際・情報・芸術・スポーツなど総合大学のように多様な学問を学ぶことができます。こちらは教員になることを前提としていないため、比較的柔軟に履修や進路選択が可能となっています。
「教育」という一貫した専門はありますが、個々がそれに関連したさまざまな分野を学んでいるため、他学科と関わる際にもそれぞれの専門の話で盛り上がることもあります。

以下、「教育支援課程」の中から「多文化共生教育コース」を紹介します。
「多文化共生教育」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、「さまざまな人種・ジェンダーやバックグラウンドを持つ人が共存できる社会をめざす」ことを学科として1つの軸としています。その中でもグローバル化やSDGs、国際協力など個人が究めたい領域を専門としている形です。
1学年40人に対して教授が10人以上所属しているので、少人数できめ細かな指導を受けることができます。
国際系の学科のため留学する人は全学科の中で最も多く、1学年でだいたい半分くらいは留学しています。協定校も世界各国に豊富で単位互換も可能なため、そこまで負担をかけずに留学できるところも魅力です。

●資格・キャリアなど
卒業後の進路は一般企業への就職が多いですが、公務員や海外日本人学校、NPO・JICAなどの国際機関で働く道を選択する学生も一定数。

●学部の雰囲気
学科内は和気あいあいとした雰囲気で、皆勉強のみならず部活やアルバイト、ボランティアなどを真剣に取り組んでいる真面目な学生が多い印象です。
東京学芸大学は単科大学ですが、学科ごとにさまざまな学びを追究できます。
教員志望でなくとも、教育に興味があれば、是非検討してみてほしい大学です!

3. まとめ

実際にキャンパスライフを送る現役大学生が、国立大学・私立大学、文系・理系と幅広い大学の学部についてリポートしました。各学部で学べる内容や、将来のキャリア、大学の雰囲気などをイメージできたでしょうか。
大学の学部選びにおいて重視すべきポイントは、大学で専攻できる学問・実現できるキャリア・大学と学部の雰囲気の3点です。
入学後のキャンパスライフをイメージしながら、ぜひ大学・学部選びの参考にしてください!

*大学・学部についてのより詳細な情報は、各学部の公式サイトも参考にしてくださいね。
早稲田大学 社会科学部
早稲田大学 文化構想学部
早稲田大学 人間科学部
早稲田大学 スポーツ科学部
東京理科大学 経営学部
東京大学 工学部
東京学芸大学 教育学部 教育支援課程

StudiCoサポーター K.K. Y.K. Y.S. Y.I I.T. S.Y.
K.K. : 早稲田大学 文学部 合格 Y.K. : 早稲田大学 文学部 合格 Y.S. : 早稲田大学 スポーツ科学部 合格 Y.I : 東京理科大学 経営学部 経営学科 合格 S.Y. : 東京学芸大学 教育学部 合格 I.T. : 東京大学 理科一類 合格