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早稲田大学・慶應義塾大学を目指す文系受験生必見!夏休みの勉強計画とおすすめ参考書

2024.08.02

早稲田大学・慶應義塾大学は最難関私立大学の双璧として、毎年多くの受験生が合格を目指します。
早慶合格のためには、たくさんの勉強時間を確保できる夏休みをどのように過ごすかが重要!――早慶レベルを目指す文系受験生に向けて、目標とすべき勉強量・学習時間から、特に英語・国語・日本史/世界史の各科目について、夏休みの勉強計画をレクチャーします。
合格を勝ち取った大学生たちが薦める参考書も活用し、「受験の天王山」と称される夏休みで学力を引き上げましょう!

1. 「早慶志望」受験生の夏休み

「夏は受験の天王山」という言葉があるように、早慶レベルの大学を目指すにあたっては、やはり夏休みにまとまった勉強量を確保することが必要です。実際に、早稲田大学・慶應義塾大学へ合格した先輩大学生たちに、受験生だった時の夏休みの勉強時間を聞いてみると、1日当たり8~10時間という声が多くなっていました。
1日の3分の1を勉強に充てるためには、毎日の生活リズムを整えたり、自分なりのルーティンを作ったりする必要があります。先輩たちがどのように夏休みの勉強時間を確保していたかは、これらの記事でも紹介していますのでぜひ参考にしてください。
>> 【合格を掴む!】高校3年生の大学受験対策スケジュール<1学期~夏休み>
>> 【東大生のお悩み相談Q&A】受験生の夏休み!大学合格を引き寄せる計画の立て方と実行ルール

さて、約1ヶ月間1日に8~10時間勉強するとして、各科目への勉強時間はどのように配分すべきでしょうか。
夏休みは、特に「英語」を重点的に学習することをおすすめします。
英語は一度実力が付くと成績が安定しやすくなる科目です。また一般入試において、英語は配点が重めに設定されていることが多いです。
したがって、英語力を伸ばすことで、安定した得点源を確保することができるでしょう。

また、志望大学・学部の過去問を夏休み中に解いておくこともおすすめします。
一般に、早稲田大学・慶應義塾大学の入試問題は、学部ごとに出題の傾向・形式が異なります。夏休み中に自分が興味のある学部の入試問題を解いておくことで、合格に必要な学力学部個別試験の出題傾向・形式を把握することができ、さらに目標と自分の現在の実力にどれだけ差があるかも確認できるので、今後の勉強方針を効率的に立てられます。
もちろん、夏休みの段階では、入試問題に全く歯が立たないかもしれません。しかしそれは大半の受験生が同じ状況と言えます。自信ややる気を失うことなく、過去問演習を今後の勉強計画に活かしましょう。
夏休みに全く解けなかった過去問が、冬になって再チャレンジした時解けるようになっていると、勉強の成果を実感できて気持ち良いですよ!

2. 英語

早稲田大学・慶應義塾大学を目指す受験生に向けて、科目別に夏休みの勉強計画を解説します。まずは英語から。
夏休み、英語は主に単語と熟語・文法・構文解釈を中心に取り組みましょう。
まず、早慶レベルを目指す受験生は、夏休みに英単語力・英熟語力を伸ばす必要があります。単語や熟語がわからなければ、どれだけ構文を理解するのが上手でも英文を解釈することはできませんし、英作文でも自分の伝えたいことを伝えられないですよね。
おすすめの英単語帳は以下の2冊です。

鉄緑会東大英単語熟語鉄壁 鉄緑会東大英単語熟語鉄壁
英語
英単語
鉄緑会東大英単語熟語鉄壁
4.6
鉄緑会/著 鉄緑会英語科/著
  • ほしい (48)
  • おすすめ (29)

改訂版 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』(KADOKAWA/中経出版)

『改訂版 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』(以下、『鉄壁』)で扱われている語彙は、共通テストレベル~難関大学レベルとなっています。基本的な単語・熟語から、少し発展的な内容まで収録されているので、英語力の基礎を固めるにはもってこいの1冊です。
特に、各チャプターにチェックテストが設けられているので、自分がどれだけ語彙力を伸ばせたのかを把握しやすいところもおすすめポイントです。

英検準1級 でる順パス単 5訂版 英検準1級 でる順パス単 5訂版
英語
英検対策
英検準1級 でる順パス単 5訂版
0
旺文社
  • ほしい (2)
  • おすすめ (1)

英検準1級 でる順パス単 5訂版』(旺文社)

『英検準1級 でる順パス単 5訂版』は、『鉄壁』よりレベルの高い語彙が収録されており、確実に語彙力を伸ばすことができます。『鉄壁』レベルの英単語集を完全にマスターできたと感じたら、本書を使ってみましょう。
もちろん、夏休みは他科目の勉強もしなければいけません。まずは、1冊どれかの英単語集をマスターした上で、他科目の進捗状況を見ながら、余裕があったらもう1冊へのステップアップを検討してみてください。

次に、英文法の勉強について。
英文法が定着していれば、長い英文でもスラスラ読み解くことができます。英文法は、英語長文を読む上での基礎になるので、夏休み中にしっかりマスターしておくことをおすすめします。
具体的には、とにかく英文法問題を解いて記憶に定着させましょう。一度問題集を通して解いてみて、1回目に正解できなかった問題にマークを付けておいて、もう一度解き直すという方法が有効です。
おすすめの問題集を紹介します。

Next Stage 英文法・語法問題[4th Edition] Next Stage 英文法・語法問題[4th Edition]
英語
英文法・構文
Next Stage 英文法・語法問題[4th Edition]
4.6
瓜生 豊/篠田 重晃
  • ほしい (93)
  • おすすめ (59)

Next Stage 英文法・語法問題[4th Edition]』(桐原書店)

『Next Stage』は、英文法の知識を網羅的にまとめた問題集です。本書を夏休みにひと通りこなすことで、英文法の基礎的な知識は固めることができます。

最後に、英文解釈の演習です。
構文解釈は難解な英語長文を読み解いていくために重要な力です。構文解釈・長文読解の力を身につけるためには、ある程度の勉強量を確保する必要があります。
模試を受けていて、「英文の中に出てくる単語の意味は分かるのに、どこまでが主語でどれが動詞なのかわからない…」という経験をしたことはありませんか?夏休みに英語構文を解釈する力を伸ばすことで、秋以降の長文演習で英語力の向上を実感できるでしょう。
トレーニングにおすすめの参考書を2冊紹介します。

大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 基礎英文解釈の技術 100[CD 付新装改訂版] 大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 基礎英文解釈の技術 100[CD 付新装改訂版]
英語
英語長文
大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 基礎英文解釈の技術 100[CD 付新装改訂版]
4.6
杉野隆/著 桑原信淑/著
  • ほしい (17)
  • おすすめ (11)

大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)

『大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 基礎英文解釈の技術100』では、中級レベルの英文解釈演習を積むことができます。本書を通して英文の構造を把握するトレーニングを繰り返すことで、入試本番の難解な英文読解問題に対応するための素地を作ることができます。

 

ポレポレ英文読解プロセス50 : 代々木ゼミ方式 ポレポレ英文読解プロセス50 : 代々木ゼミ方式
英語
英語長文
ポレポレ英文読解プロセス50 : 代々木ゼミ方式
4.4
西きょうじ/著
  • ほしい (28)
  • おすすめ (6)

ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)

『基礎英文解釈の技術100』の内容が身についたと思った後は、より高いレベルの参考書に取り組んでも良いでしょう。おすすめとして挙げた『ポレポレ英文読解プロセス50』は、英文読解演習にフォーカスした難関大学志望者向けの参考書です。
「本書をマスターできたら後は早慶の過去問演習だけをすれば良い」とも言われる、高いレベルの参考書ですので、自分の学力と相談して取り組むようにしましょう。

3. 国語

国語は早稲田大学・慶應義塾大学のなかでも、志望する大学・学部ごとによって問題の形式が大きく異なります。
例えば、慶應義塾大学では、入試問題として「国語」を課す代わりに「小論文」を課します。古文だけなのか漢文の問題も課されるのかなども、学部によって異なります。したがって、志望する大学・学部の問題形式は必ず把握してから勉強計画をたてるようにしましょう。

3-1. 現代文

まずは「現代文」の勉強計画について。夏休みの現代文の勉強は、頻出の語彙や概念を理解することと長文の読解演習に注力しましょう。
現代文では、広範な分野から高校生ではあまり馴染みのない用語が頻出します。現代文を読む上で、文章中に出てくる用語が何度もわからない状況では、文章をスムーズに読み解けないですよね。現代文のキーワード集などを活用して、読解の基礎を固めてください。
「現代の日本語なんていつも使っている言葉なんだから、今更単語帳で勉強するまでもない」と侮ってはいけません。時事性のある話題の関連語について理解があやふやだったり、漢字の読み方など間違えて覚えている語があったりします。夏休みの内に落とし穴は全て埋めておきましょう。
並行して問題演習にも取り組みましょう。演習においては、量だけではなく質も重視してください。
おすすめの勉強法は、文章を読解した後に要約をすること。文章を要約することで、筆者が伝えたいことを読み解く力を伸ばすことができます。
文章の要約トレーニングは、読解力向上に効果的な反面、とても骨が折れる作業ですので、勉強時間を確保しやすい夏休みに熟しておくと良いでしょう。
読解演習におすすめの参考書を紹介します。

入試現代文へのアクセス 発展編 -改訂版- 入試現代文へのアクセス 発展編 -改訂版-
国語
現代文
入試現代文へのアクセス 発展編 -改訂版-
5
  • ほしい (2)
  • おすすめ (3)

入試現代文へのアクセス (発展編)』(河合出版)

『入試現代文へのアクセス』シリーズは、レベル別に「基本編」「発展編」「完成編」に分かれており、自分のレベルに合わせて現代文の演習に取り組めます。
また、小説以外の各問題文には、設問以外に150文字の要約例が用意されています。設問を解くだけではなく、文章の要約トレーニングを積むにもおすすめの1冊です。

3-2. 古典

早慶の入試問題では学部によって、古典が入試問題として出題されなかったり、漢文が課されなかったりする場合があります。したがって、志望する大学・学部に合わせて、古典の勉強に割く時間をコントロールする必要があるでしょう。
まずは志望大学・学部の入試要項を確認してみてください。自分が受験する入試年度から変更されているケースもありますので、過去問だけではなく必ず入試要項を見ましょう。
古典(古文・漢文)の夏休みの勉強計画としては、共通テストレベルの基本知識を身につけることを目安にしましょう。
古文に関しては、古文単語や動詞の活用・助動詞・助詞などの文法を必ず頭の中に定着させましょう。漢文に関しても、漢文単語や助動詞・助詞などの基本的な文法を身につけることが求められます。
いずれも、学校で配られた単語帳や問題集、参考書を使用して勉強を進めればOKです。
古文・漢文の基礎固めができたら、問題演習として共通テストの過去問に取り組みましょう。得点率70%~80%程度が目標となります。

4. 日本史・世界史

社会科目として「日本史」「世界史」を選択する受験生に向けた、夏休みの勉強計画を解説します。
まず、日本史・世界史の夏休み全体を通した勉強の指針についてです。早慶レベルの大学を目指すにあたって、夏休みの間に以下の3点を目標に設定しましょう。

  1.  通史の流れを確認する
  2.  基礎知識を固める
  3.  志望大学・学部の過去問を解く

まず、夏休み中に通史の流れを確認してください。受験勉強における「通史」とは、教科書1冊に掲載されている〈原始から現代まで〉の歴史全体です。
「日本史」の場合、近代以降は複雑化した国際関係や、教育・産業・政治体制などの変化を整理することに時間がかかります。同様に世界史においても、近代以降になると国際関係が入り組み、一国史だけではなく国と国同士の歴史のつながりも整理して覚えなければならなくなります。
いずれも、近代以降の勉強が秋からのスタートになってしまうと、受験本番までに知識の整理や定着が間に合わない...ということもありえます。夏休みの間に日本史あるいは世界史の通史をしっかり把握し、余裕を持って近代史以降の知識を整理しましょう。
高校の授業の進捗によっては、まだ教科書の全範囲を習ってない場合もあると思います。そういった場合でも、教科書の未修部分を自分で読み進めて、歴史科目の通史の流れを把握しておきましょう。秋以降の授業の予習にもなり一石二鳥です。

また、夏休み前に既に習った地域や時代の基礎知識は、夏休み中にしっかり復習をして記憶に定着させましょう。
日本史・世界史のいずれを選択した場合でも、「一問一答」形式の問題集を繰り返し解くことが、基礎知識を覚えるために有効です。一問一答形式の問題集をまずは解いてみて、間違えたり知識があやふやだったりした問題にマークを付けておき、2周目以降はマークを付けた問題だけを解く方法がおすすめです。
おすすめの問題集を紹介します。

日本史B 一問一答【完全版】2nd edition 日本史B 一問一答【完全版】2nd edition
地歴
日本史
日本史B 一問一答【完全版】2nd edition
4.7
金谷俊一郎/著
  • ほしい (29)
  • おすすめ (23)

日本史 一問一答【完全版】2nd edition』(ナガセ)

世界史 一問一答【完全版】4th edition 世界史 一問一答【完全版】4th edition
地歴
世界史
世界史 一問一答【完全版】4th edition
5
加藤 和樹
  • ほしい (1)
  • おすすめ (1)

世界史 一問一答【完全版】4th edition』(ナガセ)

いずれも、通史の基礎から応用範囲までを扱っており、既習分野の知識を定着させるにはぴったりの1冊となっています。

日本史選択・世界選択においても、基礎知識の定着度を確認するためには共通テストの過去問を解くのがおすすめです。既習範囲の問題の得点率が80%に到達することを目標に頑張りましょう!

歴史科目についても、夏休み中に志望大学・学部の過去問をチェックしておくことは大切です。
例えば、「早稲田大学 文化構想学部」の場合、世界史は絵画史が頻出となっています。また、「慶應義塾大学 経済学部」の場合、論述問題が頻出となっています。
志望する大学・学部の出題傾向がわかると、その後の勉強で注意しなければならない点や勉強計画の指針も決まります。上記の例でいうと、「早稲田大学 文化構想学部」を世界史で受験する場合は、文化史にも熱量を持って取り組めるようになりますし、「慶應義塾大学 経済学部」を日本史で受験する場合は、論述問題対策の必要性を理解できるでしょう。
もちろん、夏休みの段階で過去問をスラスラ解けなくても心配する必要はありません。実際に早慶に合格した先輩たちも、夏休み中の過去問演習では歯が立たなかったそうです。あくまでも出題傾向・形式を知るという目的で、志望大学・学部の過去問にチャレンジしてみてください。

5. まとめ

早稲田大学・慶應義塾大学に合格するためには、夏休みにまとまった勉強時間を確保しながら、効率的に勉強を進める必要があります。また、志望大学・学部の過去問を解いて、入試問題の傾向と形式を把握することも重要です。
受験勉強を進める中で、志望大学の難易度と自分の学力の差を感じて不安を抱くこともあるかもしれませんが、夏休みに早慶レベルの入試問題をスラスラ解ける受験生はほとんどいません。むしろ、ここからどれだけ目標に近づけるかが重要なのです。
コツコツと勉強量を積み重ねて、半年後の合格を引き寄せるための夏休みを過ごしましょう!

StudiCoサポーター K.K.
早稲田大学 文学部 合格