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現役大学生が語る大学での交流の輪 〜友だちってどこでできるの?コロナの影響は…?

2022.10.17

大学に入学したら、どんな人たちと出会えるのでしょうか。キャンパスでの友だちづくりは大きな楽しみである一方、「そもそも大学で友だちってできるの…?」といった不安もあるかもしれません。
大学入学後の出会いをもっとリアルに楽しく想像するために――コロナ禍を経験した現役大学生が、大学での人との交流についてのエピソードを紹介します。
大学では先輩や後輩、同学年の友だちなど人間関係はどうなるのか、入学後のキャンパスライフを想像してみてくださいね。

1. CASE(1)「さまざまなコミュニティーで多様な人と出会える!」(Y.T.さん)

私の場合、入学当初からオンラインでの授業受講が続いていて、実家暮らしだったこともあり、大学の学科の友だちは本当に数人しかいませんでした。オンライン授業のみの時は、主に学科のLINEグループや高校の友だちの繋がりなどから個別に授業の連絡をとっているうちに仲良くなりました。
対面授業が始まり、大学に通うようになると仲の良い友達が増えていきました。授業で顔を合わせるので、複数同じ授業をとっている人がいるだけでも仲良くなれると思います!私も大学入学以前から入学後オンラインで授業を受けている時は、「友だちできるかな…」と不安に思っていましたが、授業を受けているうちに結局仲良くなれました。課題を教えてもらったり、おすすめの授業を聞いたりと同じ学部の友達とは助け合っています。同じ興味関心を持つ大学の仲間なので話が合いやすく、出会えてよかったなと思っています。
大学の学科以外だと、アルバイトやサークルの仲間と仲が良いです。アルバイトやサークルは大学の授業より一足早く対面で行っていたので、気の合う仲間を見つけられたのは幸運でした。
大学では高校生の時のようなクラスがないので、サークルやアルバイトなど色々なコミュニティーに参加してみると、少し年齢の離れた人や専攻の違う人と出会うことができて面白いです!
サークルで知り合った他の大学の友だちは私とは専攻が全く異なるので、研究室の話や大学内の話などを聞いていると文化が異なりとても面白いです。アルバイトでは社会人の方々と一緒にお仕事させていただくことも多く、たくさんの刺激をもらっています。
高校生の時より出会う人の幅が広くなったと実感しています。

2. CASE(2)「他大学の学生とも仲良くなりました」(M.O.さん)

高校から同じ大学に入った人はいなかったので、私も人間関係はゼロからのスタートでした。
大学1年生のころは実家から授業を受けていたので、完全オンラインで友人をつくりました。授業のペアワークなどで仲良くなって連絡先を交換することが多かったです。
他大学の学生と仲良くなるのはサークルや課外活動が中心だと思います。私の場合はインカレの傾向が強いサークルに属しているので、関東や関西に広く友人ができました。
先輩とのつながりもサークルやゼミが中心だと思います。授業レポートのアドバイスをもらったり就職活動の添削をしてもらったりする機会をうまく活用できるかが、スマートに大学生活を送るための鍵となってきます。興味を持った活動には積極的に参加し、人脈形成に力を入れてみてください!
高校生の時に比べて交換留学などの制度も増えるので、異文化交流も身近になります。留学生との関わりを通して外国にも知り合いを増やせる機会が増えることも、大学生活の魅力といえるでしょう。

3. CASE(3)「「まずはひとり、話しかけてみよう!」(Y.H.さん)

コロナ禍で大学1年の授業は全てオンライン形式だったため、一度もキャンパスに通うことはなかったです。さらに、高校から同じ大学・学部に進学した人はいなかったので、友だちづくりはかなり苦戦しました。
初めてキャンパスに行ったのは、大学2年の4月におこなわれた研究室配属に関するガイダンスの時でした。席が近くなった人に自分から話しかけたことで、連絡先を交換して仲良くなる機会が増えました。
1人、2人と話せる人が増えると、そこから輪が広がっていき、授業の課題や試験についての話題などで自然に色々な人と話せるようになります。特にグループ活動がある授業では、それまで交流がなかった人とも必然的に話す機会が増えるので、積極的に受講するのがよいと思います。友だちづくりが苦手な場合でも、まずは自分から行動して、話せる人を1人からでいいのでつくってみましょう。
部活動やサークルには入っていなかったため、大学内での先輩や後輩とのつながりはほとんどありませんでした。つながりがなくても問題なく大学生活を送れますが、大学1、2年時に単位取得や進路について相談できる先輩が欲しかったと感じています。大学1年生からぜひ積極的に部活動やサークルに参加してみてください。
大学内だけでなく、大学生が多く働いているアルバイト(塾講師、飲食店に多い印象です)で勤務すると、他大学・他学科の大学生と幅広く仲良くなれるのでおすすめです。

4. CASE(4)「寮で学部を越えたつながりができました」(M.N.さん)

大学には高校時代の同級生や先輩などの知り合いはひとりもおらず、人間関係はゼロからのスタートでした。
1年生の間はずっとオンライン授業で、登校することはほとんどありませんでした。しかし寮に入ったので学部を越えた友人ができ、みんなで食堂でご飯を一緒に食べることが自粛生活で唯一の楽しみでした。
同じ学科の友人ができたのは1年生終了間際に行われた入学式でした。私の学科では教室で前に立って自己紹介する風習があるので、そこでお互いのことを知って仲良くなった人が多いです。驚いたのはLINEよりInstagramを交換する人の方が圧倒的に多かったことで、焦った私はその場でアカウントを作った記憶があります。
先輩・後輩との繋がりはサークルなど何かしらの団体に入らないと厳しいと思います。一方で進路について相談に乗ってもらえたり、授業に関する情報を教えてもらえたり、それ以外の面でも先輩や後輩とのつながりはとても大切だと思います。またアルバイト先の人とも仲良くなれました。

5. まとめ

ドキドキの大学生活、どのような人と出会えるのか、どんな生活が待っているのか少し想像できたでしょうか。たとえコロナの影響などがあったとしても、少しの工夫でさまざまなコミュニティーでの人間関係を築けるのが大学のよいところ。高校の仲間たちとはまた一味違う大学で出会える人たちとの関係は、他に代えがたいネットワークです。
ぜひ大学受験合格後のキャンパスライフ、人々との出会いを想像してみてください。受験に向けた意気込みやモチベーションが、またひとつ大きく膨らみますよ!