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英作文対策・スタートガイド ~これだけは知っておきたい基礎知識~

2019.02.01

大学入試のための英作文対策には、いつからどういった勉強が必要なのか、英語の得点を上げるために悩んでいる人も多いと思います。
この記事では、大学受験の英作文(英文ライティング)対策を始めようと考えているすべての人向けに、スタート地点で知っておきたい基礎知識を紹介します。
「英作文」とひと口に言っても、大学によって出題形式や難易度はさまざまです。
まず、英作文問題にはどのような種類があるのか、それぞれどのような勉強法が有効か、また、いつから対策を開始すべきかといった点を知ることから始めましょう。

1. 英作文を出題するのはどんな大学?

大学入試の英語で問われる力は、「語彙力(ボキャブラリー)」「文法・語法知識」「長文読解力」「リスニング力」そして「英作文力」、主にこの5つに大別されます。(一部の大学や外部検定試験などで問われる「スピーキング力」は除く)
ただし、どの力を重点的に問うかは、各大学や学部によって大きく異なります。

まずセンター試験を例にとってみると、長文読解、リスニングの配点が大きく、英作文は出題されません。膨大な数の答案を処理しなければならないセンター試験では、全ての問題が選択形式であり、英作文の出題は難しいのが実情です。

同じ理由で、受験者数が非常に多い私立大学の入試では、選択形式の問題が多く、英作文の出題は比較的少ないという傾向があります。とはいえ、早稲田大学法学部、慶應大学経済学部など、例年ユニークな英作文問題を課す難関私立大学・学部もあります。

一方、旧帝大を始めとする国立大学では、英作文を出題する大学が多く、東京大学、京都大学、大阪大学、一橋大学、東京外国語大学、横浜国立大学など、それぞれ特色ある英作文問題が、例年出題されています。このように、英作文が出題されるのは、比較的難易度の高い大学であると言えますが、その理由は簡単で、英作文は高度な英語力を必要とするからです。

2. 英作文の問題形式

大学受験で出題される英作文問題は、主に以下の3種類の形式に分類されます。

  1. 部分・条件英作文
  2. 1文英作文/和文英訳
  3. 自由英作文

それぞれの問題形式の特徴と出題例について見ていきましょう。

(1)部分・条件英作文タイプ

部分英作文とは、英文の一部を作文させる問題で、書き出しなどがあらかじめ与えられているパターンが多く見られます。
条件英作文は、特定の単語を必ず用いる、使用する語数が定められているなど、何らかの条件が課された問題です。条件に従って正しい英文を完成させるために、どんな文法事項・構文を使用するかを素早く見抜くことがポイントで、満点を狙いたいタイプの設問です

例1)次の日本文の意味になるように、英文の空欄を埋めなさい。

私たちは、毎日蛇口から水が出てくるのを当然だと思っている。
We (                ) that water comes out of our tap every day.

例1)の解答例
take it for granted

例2)次の文の下線部を英文に訳しなさい。

彼は残業続きで疲れ切っていたので、子どもたちに次の日に遊園地へ連れていくことはできないと告げねばならなかった

例2)の解答例
he had to tell his children that he wouldn’t be able to take them to the amusement park the next day.

(2)1文英作文/和文英訳タイプ

英文を1文(またはそれ以上)自力で完成させる問題です。日本語を英訳する「和文英訳」のパターンが一般的で、多くの大学がこの形式を採用しています。
どんな文法事項・構文を使用するかを素早く見抜いて正しく運用することが求められるのは「部分・条件英作文」と同じですが、京都大学や大阪大学などの難関大学では、あえて翻訳しにくい日本語を英訳させる問題もあり、対応するにはテクニックの習得と十分な演習が求められます。

例3)次の文を英訳しなさい。

海洋汚染の懸念により、プラスチック製ストローの使用を禁止する動きが世界中で広まっている。

例3)の解答例
There is a growing movement to ban plastic straws all over the world due to concerns over marine pollution.

(3)自由英作文タイプ

そもそも「何を」書くかというところから自分で考えるタイプの英作文です。テーマが与えられ、それに対する自分の考え・意見・感想などを書かせる問題が多くみられます。
「自由英作文」といっても「何でも好きに書いてよい」という意味ではなく、何らかの指定・条件が設定されていることが多く、かつその指定・条件にいかに的確に応えられるかが肝心という意味では、「条件設定英作文」と呼ぶ方が実態に即しています。
とりわけ、意見を述べる場合などは、論理的な思考力や一定の形式に則って書くためのスキルも必要になるため、非常に難度が高く、十分な対策が必要な問題形式と言えます。

例4)
People tend to be more direct or even offensive when writing comments on social media posts than they would be in face-to-face communication. Why is that? Write your answer between 80-100 words in English.

(設問文の和訳)
人は対面式のコミュニケーションよりも、ソーシャルメディアの投稿にコメントを書く時の方が、より直接的に、さらには攻撃的にさえなる傾向があります。それはなぜでしょうか。 80~100語の英文で答えなさい。

例4)の解答例
I believe this happens because people can keep their real name or identity hidden when they write online messages or comments. If people can hide their identity, they feel less concerned about writing something that they could never say in face-to-face communication. In real life, when we say something rude or disrespectful to somebody, he or she can get angry with us and we can get into trouble. This fact deters us from being obviously rude, hostile or mean to someone when we talk face-to-face.

(解答例の和訳)
私は、オンラインのメッセージやコメントを書く時には、実際の名前や身元を明かさずにいられるからだと考えます。自分自身の身元を隠すことができれば、対面でのコミュニケーションでは絶対に言えないようなことを書いても安全だと感じます。実際の生活では、私たちが無礼なまたは失礼なことを誰かに言うと、その人は腹を立てることがあり、その結果、トラブルになることもあります。このことが、私たちが対面で話す時、他人に対して、明らかに失礼であったり、敵対的であったり、または意地悪になったりすることを思いとどまらせています。

例5)
人工知能(artificial intelligence, AI)の発達により、近い将来、多くの職業がAIやAIを搭載したロボットに取って代わられると考えられていますが、そうはならないと思われる職業をひとつ挙げ、その理由を述べなさい。解答は50語以内の英文で書きなさい。

例5)の解答例
I think the large majority of people would be opposed to replacing nurses with robots because their work is directly related to human life and health. In addition, people want human warmth especially when they are sick and weak.

(解答例の和訳)
人間の生活や健康に直接関わる仕事であるため、看護師の仕事をロボットに置き換えることには、大多数の人が反対するだろうと思います。それに加えて人々は、特に体調が悪くて弱っている時には、人間の温かさを欲します。

ここまでに挙げた5つの例題からもわかるように、大学入試の英作文の出題形式は大学によってさまざまです。したがって、志望校が決まっている、またはある程度絞れているなら、できるだけ早い段階で、「英作文を例年出題しているか」「出題しているとすれば、どのような問題形式か」ということを確認しておくことが大切です。

3. どんな対策を、いつから?

ここまで見てきたように、英作文の出題形式は大学によって多種多様です。また、同じ大学でも年度によって問題形式を変えてくる場合もあり、志望校がどのような形式で出題してくるかは、試験当日までわからないというのが現実です。
では、それを踏まえた上で、どのような対策を、いつ頃からスタートするべきでしょうか。

それを知るにはまず、英作文とは、文法と語彙の知識を組み合わせて文を作るプロセスであるということを確認する必要があります。
そのため、英文法の知識があやふやだったり、語彙力が乏しかったりすると、必然的に英作文問題に対応するのも難しくなります。逆に言えば、これらの知識がしっかり身についていれば、英作文対策をスムーズに進めることができるのです。

3-1. どんな対策から始めたらよい?

志望校は後から変わる可能性がありますし、そもそも同じ大学が毎年同じ問題形式を採用するとも限らないので、初めから志望校のみに特化した訓練に的を絞るのはあまりおすすめできません。どんな問題が出題されても対応できるように、応用の利く英作文力を鍛えておくことから始めるのが賢明だといえるでしょう。

また、正解がひとつではない和文英訳や自由英作文の問題は、できれば独学ではなく、学校や塾の先生に添削してもらうのが理想です。英文添削をお願いできる人を早いうちに探しておくことも、英作文の実力アップのために重要なステップのひとつといえるでしょう。

3-2. いつから始める?

繰り返しとなりますが、英作文の基盤となるのは、英文法の知識と語彙力です。したがって、英作文の対策を開始するのに適した時期は、英文法をひと通り学び終え、かつある程度大学受験に必要な語彙の習得も進んだ段階ということになります。高校の授業の進度やカリキュラムによっても異なりますが、高校3年生の夏くらいが対策を開始する時期の目安となるでしょう。

「そろそろ英作文対策を始めよう」と思い立ったら、本格的な対策に取り組む前に、まずは自分の文法の知識と語彙力を見直すことから始めましょう。特に文法は、英作文だけでなく、長文読解やリスニング問題を解くためにも根幹となる知識です。

4. まとめ

最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。まず、入試での英作文の問題形式は、主に以下の3種類あることを確認しました。

  1. 部分・条件英作文タイプ
  2. 1文英作文/和文英訳タイプ
  3. 自由英作文タイプ

対策は問題形式によっても異なるため、できるだけ早く自分の志望校の問題形式を調べておくことが重要です。

またそれ以前に、志望校が決まっていない段階でも、英作文力の基礎となる、語彙力と正しい文法力を見直しておくことは、今後の学習を進めるために必要不可欠となります。

本格的な対策を始める時期としては高校3年生の夏からが目安になりますが、その時期には既に、英文法と語彙をひと通り習得できている必要があります。英作文対策の地盤を固めるためにも、今のうちから、正しい英文法の理解と語彙力の強化に努めておきましょう。

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