• 理科
  • 物理

高校物理・大学受験対策をスタート!物理を〈苦手〉にしない勉強法のポイントとおすすめ参考書3選

2022.02.10

高校履修範囲での「物理基礎」と「物理」では難易度が大きく異なります。大学受験を見据え、理系を選択してから「物理」の授業についていけなくなるというケースも多いようです。
「物理に苦手意識がある…」「これから物理を勉強するけど何から手をつけてよいかわからない」――そんなお悩みは、この記事を読んで解決しましょう!
「物理」を大学受験での得点源にするために、物理を学ぶ上で意識すべきことや、基礎固めにおすすめの参考書を紹介します。

1. 大学受験「物理」科目の特徴

大学受験での「物理」は、他の理科3科目(化学、生物、地学)に比べて暗記量は少ない一方、一般的に点数が上がりにくい科目とされています。公式を単純に暗記するだけでは、獲得できる点数に限度があるからです。
試験本番で高得点を目指すには、「公式が成立した背景にある物理現象を理解する」必要があります。また、物理現象を理解するには、三角関数やベクトル、微分・積分など数学の知識が必要となるので、これらの数学単元・分野の学習もおろそかにしないようにしましょう。

2. 物理を勉強する上で大切なこと

2-1. 用語・記号の意味を理解する

物理ではたくさんの用語や記号が出てきます。まずはそれらの用語や記号の意味を、正確に理解することが重要です。
その際に単位の違いに注目することも大切となります。例えば、力 F と圧力 P が何を意味するのか、それぞれの単位はどのように異なるのか――。ひとつひとつの用語の意味を確認し、それを自分の中で説明できるようにしていくことが成績アップへの近道です。

2-2. 公式を丸暗記しない

物理は公式を暗記すれば得点が取れる科目ではありません。公式がどういった条件で使えるかを理解しておく必要があります。例えば、「エネルギー保存則」と「運動量保存則」が使える条件を、それぞれ説明できるようにしなければならない、といった具合です。
用語の意味の理解と同様、公式についても丸暗記で終わらせるのではなく、丁寧に「使いどころ」を確認しましょう。

2-3. 演習量を増やす

教科書や参考書を読んで公式やその背景にある物理現象を完璧に理解するというのは、正直なところ難しい作業です。ある程度公式などの基本事項が確認できたら、問題集などを使って演習に取り組みましょう。問題演習を通じて実際に物理現象について考えることで、さらに理解を深めることができるだけでなく、記憶そのものにも残りやすいです。

3. 高校物理の全体像 ~各分野の特徴~

高校物理では(1)力学(2)波動(3)熱力学(4)電磁気(5)原子 の順に勉強する場合が多いですが、各分野の特徴について知ることで、勉強計画に役立てることができます。
物理の各分野を学習する上でのポイントについて順番に紹介します。

3-1. 力学

「力学」は物理の核となる分野です。物体に加わる力の大きさ・向きから、これから物体がどう運動するか予測するといった物理学の領域です。「エネルギー」や「運動量」、「万有引力」とは何かについても学びます。
他の分野の問題に絡んでくることもよくあるため、物理を勉強する際はまず「力学」を習得しましょう。大学入試でも必ず問われる分野です。

3-2. 波動

「波動」では、音や光の伝わり方について学びます。「力学」に比べると範囲は広くないものの、現象の理解で苦しむケースに陥ることが多いかもしれません。
「単振動」の変位と時間変化の関係をグラフにすると、波の形と同じになるといったことから、「単振動」を十分に理解できていると、波の現象の理解が楽になります

3-3. 熱力学

「熱力学」では、エネルギーを加えられた気体がどう変化するのかについて学びます。比較的覚えることが少なく、気体の挙動を考える上で「力学」との融合問題も多くみられる分野です。
範囲もそこまで広くないため、要点を押さえて学習すれば他の分野に比べて短期間で習得できます。

3-4. 電磁気

「電磁気」では、電気や磁気に関わる現象について学びます。「力学」と並んで大学入試で問われやすい分野です。ただし、「電磁気」分野は高校物理の終盤で学ぶのに加え、範囲が「力学」と同じくらい広いため、十分な勉強時間を確保できない受験生が多いことも特徴の1つです。
「電磁気」分野の学習に備えて、できるだけ「力学」「波動」「熱力学」の3単元を早く習得しておくのが、受験戦略的にも優れているといえるでしょう。

3-5. 原子

「原子」では、「力学」「波動」「電磁気」で学んだ知識を使いながら、「光子」の性質について学びます。高校物理の「原子」分野は覚えることが少なく、他の分野の知識で解ける問題も多いため、短期間で習得できるでしょう。大学入試においては出題されない大学・学部もあります。
最後に学ぶ分野ということもあり、「原子」分野の勉強をおろそかにする受験生が多いのが実情ですが、まずは志望大学の過去問などで、「原子」分野が出題されているかどうか確認しておきましょう。

4. 物理の基礎固めにおすすめの参考書3選

物理現象の理解や基礎的な解法の習得に役立つ参考書・問題集を、厳選して3冊紹介します。

宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動 宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動
理科
物理
宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動
0
為近和彦/監修 鯉沼拓/著
  • ほしい (0)
  • おすすめ (0)

宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動』(学研プラス)

公式の理解に役立つイラストが数多く掲載されており、物理現象をゼロから理解するのに役立つ参考書です。用語の説明も丁寧に扱われています。『力学・波動』編と『電磁気・熱・原子』編の2冊構成。
別冊で問題集が付いていますが、問題数自体は少ないため、主に用語・公式理解のための参考書として使用しましょう。「物理の勉強をこれからスタートする」「物理に対する苦手意識を払拭したい」といった場合に、おすすめの1冊です。

 

漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座   漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座  
理科
物理
漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座  
0
漆原晃
  • ほしい (0)
  • おすすめ (1)

漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 四訂版』(旺文社)

各単元の要点と高校物理・大学入試の典型問題が収録されています。問題の解説では、どういった手順で何を意識して解答すればよいかなど、とても丁寧に説明されています。
物理現象をある程度理解した段階で、基礎問題が解けるようにするためのステップにおいて、おすすめの1冊です。

 

物理のエッセンス力学・波動 物理のエッセンス力学・波動
理科
物理
物理のエッセンス力学・波動
4.3
浜島清利/著
  • ほしい (5)
  • おすすめ (7)

物理のエッセンス力学・波動』(河合出版)

物理現象の説明に加え、「どの公式がどういった問題に使えるか」など、より実践的な内容がコンパクトに盛り込まれています。『力学・波動』編と『熱・電磁気・原子』編の2冊に分かれており、難関大学の入試対策にも使える参考書です。
ただし、ある程度物理の知識があることを前提に解説されているため、「高校で一度学んだ単元を勉強し直す」「公式は理解したけれども点数が伸び悩んでいる」といったケースにおいて、真価を発揮するといえるでしょう。

5. まとめ

高校物理の勉強、大学受験の「物理」対策を進めていく上で、大切なことは以下の3点です。

  1. 用語・記号の意味を理解する
  2. 公式を丸暗記しない
  3. 演習量を増やす

学習を用語や公式の暗記に留めるのではなく、物理現象を本質的に理解しながら問題演習を進めることが、結局は高校物理をマスターすることの近道になります。
記事の中で紹介した、基礎固めにおすすめの参考書も有効に利用しつつ、公式の背景にある物理現象を自分の中で説明できるようになるまで、粘り強く知識や解法の習得に取り組みましょう。

StudiCoサポーター Y.H.
中央大学 理工学部合格