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日本史・世界史、どっちを選ぶ?大学受験での選択におけるそれぞれのメリットと注意点

2018.12.03

「日本史」と「世界史」、大学受験の対策ではどちらを選んだ方がよいのでしょうか。どちらも、勉強にはかなり時間を要する科目だと言われています。その反面、これら2つの科目は、比較的「独学で何とかできる」科目でもあります。
この記事では、日本史と世界史の各特徴をおさえながら、それぞれを選択する際のメリットと注意点を紹介します。

1. 日本史を選択するメリットと注意点

1-1.日本史の特徴

日本史の特徴は「縦の流れ」が重要だということです。歴史には、前の時代からの連続性によって形成される「縦の流れ」と、周囲の地域や国の影響によって形成される「横の流れ」があります。日本史では他国との関連性を問われることが世界史に比べて少ないため、この「縦の流れ」をより深く理解できているかが、受験対策のポイントになります。
また、日本史は世界史と比べて、文化史の出題率が高い傾向にあります。大学受験での出題割合をざっくり平均すると、世界史で問われる「通史:文化史」の割合が「9:1」なのに対し、日本史の割合は「8:2」となっています。

1-2. 日本史を選択するメリット

日本史を選択する最大のメリットは、高校入学以前の段階ですでに基礎内容の学習が終わっているということです。そのため、小・中学生の頃から社会科が得意だった人は、学習内容の下地を活かして勉強をスタートさせることができるでしょう。また、中学・高校受験の際に社会科の試験を受けた人にとっては、その経験を最大限に活かせる科目でもあります。
さらに日本史を選択するもう1つのメリットは、他の科目に比べて馴染み深いものだということです。日本史の内容は、漫画や小説、ドラマなどの題材として頻繁に取り上げられているため、世界史よりも身近に感じることができる科目だといえるでしょう。

1-3. 日本史を選択する際の注意点

日本史を選択する際に注意しなければならないのは、1つの学習項目について、世界史よりも深い知識が求められるということです。これは日本史という科目が、日本という1つの国の歴史に的を絞った科目であることから当然と言えますが、実際に大学の入試問題では、ただ暗記しているだけでは対処できないような難問が出題されることも多いため、1つの学習項目をより深掘りして知識を身につけるための勉強が必要になってきます。
また、人物名や文化財産の呼称などに使われている難しい漢字を覚えなくてはならないということも、日本史を選択する上で覚悟しておきましょう。高校の定期テストなどのレベルにおいても、筆記試験の場合には、難易度の高い漢字に苦戦することもあるでしょう。

2. 世界史を選択するメリットと注意点

2-1. 世界史の特徴

世界史の特徴は、日本史とは対照的に「横の流れ」を意識した勉強が重要だということです。各国が相互に関係することで形成されている歴史を学習するため、そうした関連性をしっかりと頭に入れる必要があります。

2-2. 世界史を選択するメリット

世界史を選択するメリットは、ひとつひとつの出題で問われる知識のレベルが、日本史に比べて浅いということです。世界史では様々な国が登場するため、それら全ての国について詳細な知識はあまり問われません。そのため、大学入試の場でも、主要な部分について浅い知識を問う出題が多く、「一度覚えてしまえば確実に点が取りやすい」科目だと言えます。

2-3. 世界史を選択する際の注意点

ただし、世界史は、覚えなければならない項目数が、日本史の1.3倍ほどと言われています。また、覚えなければならない用語の多くがカタカナであることや、「ルイ14世」・「ルイ15世」など、一見区別がつきにくい人物が多く登場することで混乱しやすいのも、世界史を選択する上での注意点と言えるでしょう。

3. 日本史と世界史、どちらを選ぶ?

ここまで、日本史と世界史を選択する時のメリットと注意点について、それぞれ紹介してきました。
どちらを選ぶべきか・・・一概に結論を出すことはできませんが、大学受験に向け、どちらかを取らなければならない時がおとずれます。ここで重要なのは、「自分が勉強をしやすい科目を選ぶこと」でしょう。
最近のセンター試験では日本史を選ぶ人が多い傾向にありますが、好みや適性は人それぞれですので、誰しもが必ず日本史を選んだ方がよいと言うものでもありません。実際に勉強を進める中で、より自分に合っている科目を判断できれば、それがベストと言えます。
ただし、大学によっては、入試の際の必須受験科目を決めているところもあります。目指している大学が決まっている場合には、その大学・学部・学科の試験科目をしっかりと調べてから選択することが大前提となります。

4. 将来を見据えた選択

好みや直感で選択することのほかに、「将来を見据えて選ぶ」ということも重要です。単純に楽に点数が取れそうな科目を選ぶよりも、自分の将来の武器になる科目を選んだ方が、勉強はより有意義なものになるでしょう。
例えば、大学でグローバルな内容を学びたいのであれば、世界の歴史や文化、思想に対する基本知識がある方が、大きなアドバンテージとなるでしょう。「自分がこれから何をしたいのか」ということをよく考えてみると、自然と答えが出てくるかもしれません。
また、明確な将来像を持った上で選択すれば、それが勉強を支えるモチベーションにもなります。自分にとって本当に必要な科目を選ぶためにも、「なぜ勉強することが必要なのか」を考え直してみてもよいかもしれません。

5. まとめ

「日本史」と「世界史」、どちらを選択するか、イメージは湧きましたか?
まず、どちらの科目も「努力に比例して点数が伸びる」科目だということを、改めてお伝えしておきます。

●日本史を選択した場合

高校入学以前に培ってきた学習内容の下地を活かして、受験対策のスタートです。
馴染み深く、学習に取り組みやすい反面、1つの学習項目をより深掘りして、知識を身につけるための勉強が必要となります。場合によっては、正確な漢字の筆記も必要です。

●世界史を選択した場合

覚えるべき項目数は、日本史の1.3倍ほどです。馴染みのないカタカナの用語や紛らわしい人物名なども、暗記する必要があります。
ただし、ひとつひとつの出題で問われる知識のレベルが日本史に比べて浅いので、幅広い知識をしっかりと身につけられれば、確実に得点へ結びついていくでしょう。

どちらを選択するべきか、自分の適性や将来性を考慮し、じっくりと見極めて決めるようにしましょう。

 

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