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【共通テスト】理科基礎科目の勉強におすすめの参考書・問題集を紹介!

2021.09.24

文系受験生の多くが受験する共通テストの「理科基礎」科目。StudiCo(スタディコ)ユーザーの先輩たちが実際に参考書を使用した上で投稿してくれている「使い方レポート」を基に、おすすめの「理科基礎」参考書・問題集のシリーズを厳選して紹介します。
各書籍の「使い方レポート」では、実際に参考書の使い方に関する細かいヒントを見つけることができるので、あわせてぜひ参照してください。さらに、もし自分も同じ参考書を使った時には、あなた自身の「使い方レポート」を投稿してみてくださいね!

1. はじめに 〜理科基礎科目を勉強するにあたって〜

理科基礎科目は他の共通テスト科目に比べて出題範囲が狭く、ポイントを押さえて学習すれば比較的短期間でも点数を上げることができる科目です。具体的には夏頃から週に1時間程度の時間を割いて基礎を固め、共通テスト直前の冬に問題演習を積み重ねるという方法が一般的です。
多くの場合は生物基礎・化学基礎・地学基礎・物理基礎の4科目の中から2科目を選択します。科目選択については、こちらの記事で各科目の特徴や組み合わせのパターンなどを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
>> 共通テスト「理科基礎」はどれを選ぶ? 各科目の特徴とおすすめ組み合わせ4パターン

共通テストの理科基礎科目の特徴として、解答時間が2科目合わせて60分であることが挙げられます。また科目の配点は各50点ずつで、2科目合わせて100点満点になります。2科目両方をバランスよく得点できるように、実際の試験での時間配分も念頭に置いて学習を進めましょう。

2. 『一問一答』で基本的な項目をサッと確認

生物基礎 一問一答【完全版】 生物基礎 一問一答【完全版】
理科
生物
生物基礎 一問一答【完全版】
4.3
田部眞哉
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生物基礎 一問一答【完全版】』(ナガセ)

化学基礎 一問一答【完全版】』(ナガセ)

地学基礎 一問一答【完全版】』(ナガセ)

一問一答形式で問題の右側に解答が掲載されており、赤シートを使った勉強ができる問題集です。通学中の電車の中や休み時間など、スキマ時間にもサッと取り出して使うことができます。
教科書や大学入試の過去問データに基づいて構成されており、私立大学入試などにも対応しています。基礎の範囲を超えた解説やコラムも充実しており、使い込むことで理解を深められるでしょう。
語句の重要度が三段階の星で示されているので、優先順位をつけた学習が可能です。共通テスト対策として使う時には、最頻出の星3つを中心に覚えましょう
一問一答形式の問題集は、基本的に用語問題が中心となりますが、『化学基礎 一問一答【完全版】』では、化学基礎の「式の解き方」など、解法について押さえておかなければならないポイントも解説されています。ただ、共通テストで点を取るためには、式を解いたり計算をしたりと、実際に手を動かして問題を解く訓練も必要なので、この一問一答問題集だけでは不十分な部分があります。実践的な問題演習ができる参考書と併用することをおすすめします
一方、暗記がメインとなる生物基礎や地学基礎では、『生物基礎 一問一答【完全版】』や『地学基礎 一問一答【完全版】』などを使って、間違えてしまったところに印をつけるなど工夫をしながら、何度も繰り返し解いていきましょう。

3. 理解を深める『名人の授業』シリーズ

名人の授業シリーズ 田部の生物基礎をはじめからていねいに 名人の授業シリーズ 田部の生物基礎をはじめからていねいに
理科
生物
名人の授業シリーズ 田部の生物基礎をはじめからていねいに
4.2
  • ほしい (8)
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名人の授業シリーズ 田部の生物基礎をはじめからていねいに』(ナガセ)

名人の授業シリーズ 鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』(ナガセ)

名人の授業シリーズ 青木の地学基礎をはじめからていねいに』(ナガセ)

名人の授業シリーズ 橋元の物理基礎をはじめからていねいに』(ナガセ)

わかりやすい解説が特徴的な『名人の授業シリーズ』。《はじめからていねいに》と銘打ってあるように、共通テストに必要な知識が基礎的な部分から丁寧に説明されています。図表が大きく紙面も鮮やかなので、資料集のように教科書の補助教材としても使えるという声もありました。
解説部分が中心の構成で、過去問を解いていてわからないところがあったら、この参考書に戻ってきて理解を深めるという使い方もおすすめです。解説を何度も読み込んで、覚えるべきところ・理解すべきところを頭にしっかりインプットしましょう
ただ、収録されている問題数は少なめので、演習量をこなしたい場合は、他の問題集と併用することをおすすめします。

4. 『点数が面白いほどとれる本』シリーズで本質を理解する

大学入学共通テスト 生物基礎の点数が面白いほどとれる本 大学入学共通テスト 生物基礎の点数が面白いほどとれる本
理科
生物
大学入学共通テスト 生物基礎の点数が面白いほどとれる本
0
伊藤和修/著
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大学入学共通テスト 生物基礎の点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA/中経出版)

大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA/中経出版)

大学入学共通テスト 地学基礎の点数が面白いほどとれる本』(KADOKAWA/中経出版)

『点数が面白いほどとれる本シリーズ』も『名人の授業シリーズ』同様に解説中心で内容理解に役立つ参考書です。なお、このシリーズには物理基礎が無いので物理基礎選択者は注意が必要です。
解説は会話文形式で読みやすく、読み物としても面白い内容になっています。重要な語句は赤字になっており、理科基礎科目をほとんどゼロから始めるという人でも理解しやすい構成です。
簡単なチェック問題がついていますが、問題演習量としては足りないので、対策としては過去問などの問題集を別に準備する必要があります。

5. 『大学入学共通テスト 実戦対策問題集』で問題形式に慣れよう

大学入学共通テスト 生物基礎 実戦対策問題集 大学入学共通テスト 生物基礎 実戦対策問題集
理科
生物
大学入学共通テスト 生物基礎 実戦対策問題集
0
伊藤和修
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大学入学共通テスト 生物基礎 実戦対策問題集』(旺文社)

大学入学共通テスト 化学基礎 実対策問題集』(旺文社)

大学入学共通テスト 地学基礎 実対策問題集』(旺文社)

「共通テスト」本番と同じく、選択肢で解答する形式が収録された問題集です。文章の空欄補充や正誤問題などで基礎的な知識や計算力をつける「確認問題」と、基礎的な知識を用いて応用的に考える力を養う「実戦問題」が収録されています。なお、このシリーズも物理基礎が無いので物理基礎選択者は要注意してください。
この参考書の特徴は、問題が「共通テスト」と同じような形式であるという点です。しかし過去問題と異なり、単元ごとに問題が章に分けられているため、まずは「確認問題」で基礎的な項目を定着させたり、苦手な単元を集中的に学習したりといった、個々のニーズに合わせた使い方ができます。
教科書や『名人の授業シリーズ』、『点数が面白いほど取れる本シリーズ』などで内容を理解した後、実戦的な問題形式で知識をアウトプットする訓練を積むことができる1冊です。

6. 過去問で実践的な対策をしよう!『共通テスト過去問研究』

共通テスト過去問研究 生物/生物基礎(2022年版共通テスト赤本シリーズ) 共通テスト過去問研究 生物/生物基礎(2022年版共通テスト赤本シリーズ)
過去問題集
共通テスト
共通テスト過去問研究 生物/生物基礎(2022年版共通テスト赤本シリーズ)
0
教学社編集部
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共通テスト過去問研究 生物/生物基礎(2022年版共通テスト赤本シリーズ)』(教学社)

共通テスト過去問研究 化学/化学基礎(2022年版共通テスト赤本シリーズ)』(教学社)

共通テスト過去問研究 地学/地学基礎(2022年版共通テスト赤本シリーズ)』(教学社)

共通テスト過去問研究 物理/物理基礎(2022年版共通テスト赤本シリーズ)』(教学社)

共通テスト本番に向けて勉強していく中で、過去問を用いた対策は外せません。『共通テスト過去問研究』は理科科目と理科基礎科目(例:生物と生物基礎)の合わせて25回分の過去問が収録されています。理科基礎科目だけでも共通テスト本試験2回分と試行調査1回分、センター試験9回分の合計12回分を解くことができるので、何度か繰り返し解くことを考えれば対策に十分な分量と言えます。
「基礎」科目以外の理科科目の過去問も収録されていますが、理科科目を解くためには理系受験用の発展的な知識が必要なので、基礎科目だけを受験する場合は理科科目の過去問を解く必要はありません
また、理科基礎科目は制限時間が2科目合わせて60分なので、時間配分も注意したいところです。12月~1月の共通テストの直前期には、選択する2科目両方の過去問をそろえ、本番と同じ60分という条件で見直しまで終えられるようにトレーニングしましょう

7. まとめ

共通テスト「理科基礎」科目の対策におすすめ参考書として、以下の5シリーズを紹介しました。

  1. 『一問一答』 一問一答形式で重要項目・用語を確認。スキマ時間にも使えて便利。
  2. 『名人の授業シリーズ』 きれいな図表で科目内容の理解を深める。
  3. 『点数が面白いほどとれる本シリーズ』 わかりやすい解説で本質を掴む。
  4. 『大学入学共通テスト実戦対策問題集』 本番と同じ問題形式で知識の使い方に慣れる。
  5. 『共通テスト過去問研究』 問題演習を重ねて知識を得点に結びつける。

他の共通テスト科目の勉強に時間を取られて、理科基礎科目の対策にかけられる時間は少ないという受験生が多いと思います。全ての参考書をそろえる必要は全くありません。一問一答形式の問題集や解説中心の参考書など、自分自身の勉強法に合った種類の教材を使ってみてください。
そして参考書・問題集を使った後は、あなた自身の「使い方レポート」として、ぜひスタディコに投稿してくださいね!

StudiCoサポーター Y.T.
お茶の水女子大学 文教育学部合格、早稲田大学 文学部合格、明治大学 文学部合格、津田塾大学 学芸学部合格