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コツをつかんで勉強効率UP!大学受験を成功に導く勉強計画 ~3つのリカバリー術で計画倒れを防ぐ~

2023.11.24

定期テスト前や長期休暇前に勉強計画を立てても、部活動や課外活動で日々忙しく、計画通りにいかなかったといったことはないでしょうか。しかも一度「計画倒れ」が起こると、その後の予定までドミノ式に崩れていってしまい、計画に基づく勉強の習慣はなかなか身につけられないかもしれません。
大学入試や資格試験の対策で必要な「計画力」は、まさに一生モノのスキルです。現役大学生が受験生時代に心がけていた勉強の計画倒れを防ぐコツと、計画が倒れてしまった時のリカバリー術を紹介します。

1. 勉強計画のコツ

まずは、勉強の計画倒れが起こることをできる限り未然に防ぐことが重要です。
中学校時代から数々の言語系資格を取得してきた大学生が、自身の経験を基に勉強計画を立てる時のコツを紹介します。

1-1. 手帳の活用

バーチカル式手帳は時間管理にとても便利です。バーチカル式の手帳とは、見開きに1週間の予定記入欄が並んでいて、時間軸が縦になっているものを指します。時間ごとの予定を詳細に書き込めるため、時間割を管理したい受験生や学生にはとても使いやすく、時間管理を徹底するために必須のアイテムと言えるでしょう。
バーチカル式手帳のおすすめの使い方は、以下の2つです。

  1. 決まっている予定に基づいた計画を書き出す
  2. 実行できたことの振り返りを記入する

画像を見てみてください。手帳を縦に分割して、左側には学校の時間割や用事などの予定とその日の勉強計画をシャーペンで書き込んでいます。この作業をすることで、自分が使える時間の範囲の中で、自分が今やらなければならないことを可視化し、どの勉強にどれだけ時間がかかるか見当がつけられます。
そして、分割した右側に、実際におこなった勉強内容と時間を色ペンで書き込みます。この作業をおこなうことによって、自分が立てた計画の問題点などがわかります。トータルの勉強時間を書いたり、起床時間や就寝時間なども書き込んだりして、自分の「勉強体力」を測ってみることも有効ではないでしょうか。

1-2. 自分流のToDoリスト作成

手帳やメモ帳に、学校の課題などその日のToDoリストを書いている人も多いのではないでしょうか。ToDoとは「やるべきこと」を端的に表した英語です。
学校での課題以外にも、部活の練習メニューや学校帰りに買い物など、たくさん「やるべきこと」がある高校生のタスク管理は必須ですよね。やるべきことの可視化として「タスクの書き出し」はとても便利です。
その際、項目の頭を□ボックスにするといったハックもあります。終わったことには□の中にチェックを入れていけば、ToDoをすっきりさせながら終わっていることと終わっていないことが見分けられるのでおすすめです。
横に好きなシールを貼るラインマーカーを引いてカラフルにするなどの方法も良いかもしれません。自分が見やすくて楽しく続けられる方法を探してみてください。

1-3. 目安時間の見当

課題が出されたら、それにかかる時間に目安を書き出してみましょう
例えば、「コミュニケーション英語」の予習にかかる時間の目安を30分とします。30分よりも大幅に短い時間で終わってしまった場合は、今後の計画で所要時間を縮めて別の課題をこなしても良いですし、時間いっぱい同じ勉強を繰り返すのも良いかもしれません。
30分以上かかった場合は今後の計画を立てる際に同じ勉強の所要時間を延ばしつつ、当初の目標であった30分以内に終わるよう勉強方法を工夫できるところはないか考えてみましょう。
このようにしていけば、少しずつ自分が立てる勉強計画の精度を上げられます。
まずは、この予定をしっかり立てる作業を通して、計画倒れを未然に防ぎましょう。

2. 計画倒れリカバリー術

計画を立てても思いがけない予定ができて、当初の計画を遂行しきれないこともありますよね。そんな時に役立つのが、「計画倒れのリカバリー術」です。
そもそも計画倒れというのは予定通りにいかなくなるのも困りものですが、更には計画倒れが原因で、勉強のモチベーションが下がってしまったり、勉強の成果を感じられなくなってしまったりするのが悩みの種です。
「計画倒れ」を防ぎリカバリーする方法を学んで、骨太の実行力を養いましょう!

2-1. 日曜日を予備日にしよう

日曜日を何も予定を入れず「勉強計画予備日」に設定することが、予定の立て方のコツです。
勉強計画を立てる際、ついつい週末にも予定を入れがちではありませんか。しかし、平日に思いがけない用事が入ったり、疲れが出てしまったり…。日々忙しく、週末まで平日にやるはずだったタスクを残してしまうこともありますよね。それらの積み残しタスクがあると、精神的にもすっきりせず本来の予定に集中できません。
思い切って日曜日は勉強計画を立てない空き日にしてみることをおすすめします。
あえて日曜日に全く勉強計画の予定を入れず、平日に終わり切らなかった部分を消化する専用の時間にすれば、後回しになってしまう分が溜まるのを防ぐことができます。
また、平日に少しきつめに勉強計画を詰めておき、計画通りに進めることができた時は、映画を見たりゲームをしたり、遊びに行ったり――自分へのご褒美の息抜きの時間として、日曜日を活用することもおすすめです。
平日にタスクを消化して、日曜日を息抜きの時間に活用しようと心がけることは、毎日の生活にメリハリが生まれて平日の勉強効率UPにもつながりますよ。

2-2. 学習範囲を調整しよう

取り掛かるべき復習分野や演習したい単元をリストアップしてみても、苦手な範囲の勉強はなかなか気乗りしないもの。自分の好きな単元や科目ばかり進めてしまい、苦手克服の勉強タスクは進まないこともあるのではないでしょうか。しかし、そこで終わらなかった部分を何もしないままにしてしまうと、苦手分野が蓄積していく一方です。やるべきことにはとりあえず、全て手を付けてみましょう。
そのためにおすすめの方法は、問題集を解く範囲を調整することです。
日本史の教科書をいざ開き、最初からなぞってはやめてを繰り返し、「縄文時代の知識だけ完璧になった…」ということは、誰もが一度は経験した"勉強あるある"ではないでしょうか。だからと言って、広い範囲をどこから始めるべきかわからないこともありますし、多くの問題集や参考書は最初から順を追って進めた方がわかりやすいようにできています。
そこでおすすめの問題演習の方法は、問題集の解く部分を「偶数番号だけ」や「奇数番号だけ」、「大問何番だけ」といった形で絞って、まんべんなく取り組むことです。優先して取り組む科目や分野に、無意識のうちに偏りが出ることを防ぎつつ、負担を減らすことができます。「時間がないけれど範囲全体の復習がしたい」という時におすすめの方法です
ついつい自分の得意科目や好きな科目を優先的に取り組んでしまい、自分が本当に取り組むべき科目にたどり着けない可能性を排除していきましょう!

2-3. 朝の時間を活用しよう

「朝の時間を活用する」というのは、単純に勉強時間をいつもより増やしてみるというリカバリー術です。
朝は苦手な人もいるので、自分の体調に合わせて就寝時間を遅くすることもよいと思います。一方で、夜は区切りなくだらだらと勉強してしまい、睡眠時間が短くなってしまうこともありますよね。朝は一度目覚めてしまえば頭がさえており、また、学校に行く前という時間の制約があるので、だらだらと勉強することなく短時間に集中して取り組むことができます。
また、入試本番は午前中から試験を開始する大学がほとんどです。朝に勉強時間を確保することは、朝が苦手な人にとっても頭がすぐに動くようにするためのトレーニングにもなります。
勉強時間が増えればおのずと取り組める勉強量も増えることに加え、受験の準備にもなる一石二鳥の方法です。リカバリーの時だけでも早起き習慣をつけておくことは有効ですよ!

3. まとめ

勉強計画のコツと計画倒れが起こった時のリカバリー術を紹介しました。最後にそれぞれのポイントをまとめます。

●勉強計画のコツ

  1. 手帳を活用する
  2. 自分流のToDoリストを作成する
  3. 目安時間の見当をつける

●計画倒れリカバリー術

  1. 予備日の設定
  2. 学習範囲の工夫
  3. 朝活を試してみる

勉強に充てられる限られた時間を有効活用できるように勉強計画を立て、効率よく勉強を進めることが高校生活を充実させる鍵となります。
計画力・実行力を身につけることで大学受験を成功に導けるよう、応援しています!

StudiCoサポーター M.O.
上智大学 法学部 合格