「参考書をどうやって選んだらいいかわからない」「買ったはいいけど実際の使い方がわからない」――そんな悩みを解決してくれるのが、StudiCoに投稿された参考書の「使い方レポート」です。実際にその参考書を使用した先輩ユーザーたちの感想や活用法を、誰でも見ることができます。
この記事では、特に具体的でわかりやすかった物理参考書の「使い方レポート」をピックアップして紹介します。

1. 参考書の「使い方レポート」を活用しよう

たくさんある参考書から「自分にぴったりの1冊」を選ぶことは簡単ではありません。相棒となるような参考書を見つけて有効活用するためには、事前に情報を集めて十分に吟味する必要があります。
そこで便利なのが、StudiCoに投稿された参考書の「使い方レポート」です。その最大の特徴は「参考書を実際に使用していた人の声が反映されていること」です。
参考書の「総合満足度」をはじめ、「わかりやすさ・見やすさ・使い勝手」「参考書をどのように使ったか」といった情報だけではなく、「使い始めた時期」や「使用期間」といったデータについても知ることができます。参考書にはそれぞれ「使い始めるのに最適なタイミング」があるので、それを客観的に判断する材料となるでしょう。
また役に立ったと思うレポートがあったら、「Thanks!」ボタンを押しましょう。ユーザーの方々の輪が、上質なレビューを生むモチベーションつながります!

2. 物理の参考書「使い方レポート」セレクション

2-1. 解説中心の参考書

物理のエッセンス力学・波動 物理のエッセンス力学・波動
理科
物理
物理のエッセンス力学・波動
4.4
浜島清利/著
  • ほしい (9)
  • おすすめ (11)

物理のエッセンス力学・波動』(河合出版)
各項目についてポイントが簡潔にまとまっており、よくあるミスが示されているなど問題の解説が丁寧な参考書。教科書よりも基礎の土台になる部分から少し発展的な内容まで、幅広いレベルに渡って解説されているので自然と理解が深まります。
また「物理のエッセンス」シリーズは『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子』も刊行されています。

教科書レベルの基本から発展までの全解説
本冊は問題集ではなく、あくまで参考書。
問題をひたすら解きたいって人にはおすすめ出来ない。だからオススメできないという訳では無い。
この参考書は教科書に載ってない所の解説まで全てしっかり載っている。1から本冊を繰り返し、解法を理解すればどんな問題でもとける。
もう1冊もあるがセットで購入し何回も周回するだけで力は必ず付くのでオススメする。
(ユーザー名:qooさん)
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物理の理解の助けになる一冊
物理の教科書・問題集と併用して本書を参考書として使用しました。
同シリーズの熱・電磁気・原子編も愛用していました。
コロナ禍で学校で勉強する範囲を先取りしたい人、あるいは浪人生など一通り学習した後に復習しなおしたいという人におすすめします。
(私は現役時は物理が伸びず、主に浪人してからの復習に使っていました。)
教科書の説明だけでは理解が追いつかない時、物理のエッセンスシリーズのその単元の項目を読み、単元への理解を深めてから実践として問題集を解くことでスムーズに問題を解けるようになりました
物理のエッセンスシリーズは問題の収録数が少なく、そのぶん公式の意味やその使い方の説明が丁寧であるため参考書として優れています。
問題集として『良問の風』や『セミナー物理』、『重要問題集』などを併用する事をおすすめします。
冒頭にもありますが物理のエッセンスシリーズにはもう一冊「熱・電磁気・原子編」があり、そちらも参考書に良いです。
また、特に本書で扱われている物理・波動の単元は物理の基盤でもあり、試験で大きな得点源になります!
(ユーザー名:しおやきさん)
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新・物理入門 〈増補改訂版〉 新・物理入門 〈増補改訂版〉
理科
物理
新・物理入門 〈増補改訂版〉
5
山本義隆/著
  • ほしい (0)
  • おすすめ (1)

新・物理入門 〈増補改訂版〉』(駿台文庫)
物理をより深く理解し、学びたい人におすすめの1冊。原理から物理の理論が説明されており、また物理(力学)における積分や微分の使い方が解説されているところも特徴です。

わかりやすさのために一般性を捨てていない。
物理学の多くの基本原理は微積分やベクトル解析を含む方程式で記述されるが、高校生(特に低学年)には、微分方程式やベクトル解析を扱えない学生が多い。そこで高校物理では専ら、簡単な数学のみで議論できるような限定的な場合を対象としている。よって扱う数式も一般的な(より多くの場合を含む)ものが減り、かえって根本的な部分が見えづらくなっているように思われる。一方大学入試では、数学的手法を問題中で与える、誘導をつけるなどして数学的な障害を除き、題材にする現象を増やそうとしているように見える。
このように、仕方がない部分もあるとはいえ、日本の高校生は回りくどいことをさせられている。大学入試を受けるときには多項式や三角関数の積分をしているにもかかわらず、物理で微分方程式を敬遠するというのは、随分いびつなことである。

『新・物理入門』は、数式の食わず嫌いをせずに辛抱強くテキストを読むことのできる学生が、高校物理のいびつさから逃れ、物理をより深く学ぶのに役に立つ。本書は参考書として、教科書と問題集を別に用意するのが良い。本書の数式や図を紙に書きながら議論を追って理解し、他の教科書や問題集などに出てきた現象を、(各小問に答えるだけでなく)本書のような観点から分析することで、見たことのない問題でも根本原理に従って対応できるようになってゆく。時間と労力を割いて大学入試で物理を強みにしたい人に勧める。
(ユーザー名:K.S.さん)
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2-2. 問題集

秘伝の物理問題集[力学・熱・波動・電磁気・原子] 秘伝の物理問題集[力学・熱・波動・電磁気・原子]
理科
物理
秘伝の物理問題集[力学・熱・波動・電磁気・原子]
5
青山均/著
  • ほしい (1)
  • おすすめ (2)

 『秘伝の物理問題集[力学・熱・波動・電磁気・原子]』(学研出版)
高校物理の全分野が1冊で網羅された、わかりやすく丁寧な解説が特徴の1冊。基礎的な問題にはYouTubeに無料で見られる解説動画が上げられているのも魅力のひとつです。

入試への橋渡しとなる、「解説のわかりやすさ」がPOINT
教科書や教科書付属参考書の物理の問題と入試での物理の問題には、大きな差があります。それらの橋渡しになってくれるのがこの問題集であり、同時に参考書でもあると私は考えています。
秘伝の物理は、問題と解説の冊子の厚さの比が1:3くらいと、解説に非常に重きを置いており、物理が苦手なひとや抵抗感を持っている人でも、取り組みやすい参考書だと思います。
問題自体は、基礎内容の確認から入試問題レベルまで、小問付きのオリジナル問題で扱っており、その各々に丁寧な解説がついています。自分自身、詰まったりするところには的確な解説があり、とても救われた記憶があります。またYouTubeに解説がアップされている問題も多く、こちらもとても参考になります。
この問題集は、ある程度の物理の学習が進んでいる、3年生になる前の春休みくらいから少しずつ取り組みましょう。最初の1周は焦らずに、丁寧に解き進めてください。
1周目が終われば、それから先入試本番まで毎日量を決めて、何周目にも取り組みましょう。物理は意外に、公式や解法を忘れがちになるので、日々物理の感覚を失わないように訓練することが、得点への鍵です。
この秘伝の物理が1周終われば、重要問題集などに取り組むとよいでしょう。
(ユーザー名:Nyaochinさん)
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良問の風物理頻出・標準入試問題集 良問の風物理頻出・標準入試問題集
理科
物理
良問の風物理頻出・標準入試問題集
4.4
浜島清利/著
  • ほしい (10)
  • おすすめ (6)

良問の風 物理頻出・標準入試問題集』(河合出版)
入試に頻出の問題が148題と論述問題が収録されている問題集です。教科書や『物理のエッセンス』などで理解した後、問題演習に挑む時にぴったりな1冊です。

物理の現象を理解するのに最適な問題が数多く掲載されている。
物理を一通り勉強した後、本格的に入試問題に取り掛かる前に、この問題集を使っていました。易しい問題から、中堅国公立大学入試レベルの問題まで揃っているのに加えて、物理的感覚を鍛えられる良い問題が多いので、問題数以上の物を学ぶことが出来ます。全てが大事な問題なので、間違えた問題にマークをつけて、2周3周とやることで全問確実に解けるようにすることを意識するといいと思います。難関大学を目指す方は、この問題集を解いた後に、『名門の森』という後継の本を解くことをおすすめします。
(ユーザー名:たいちさん)
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学校や塾のテキストで学んだことが身についてるか確認できる
まず1番大事なのは学校で使っている教科書や、塾で使っているテキストを一通り完璧にこなすことです。学校の教科書を軽んじてほとんど見ない人もいますが、基本的に入試には教科書に載っている以外のことは出ません。教科書を見てわからないところが無くなってからこのテキストを使って実践的に知識を身につけていくことをお勧めします。わからなかった問題や、ケアレスミスで間違えた問題も必ずチェックしておきます。もちろんわかるまでやり直すのは当然ですが、大事なのは1~2ヶ月経ったあとに以前自分がチェックを付けた問題がきちんと解けるか、というところです。もし解けなかったら、本番で出た際にやったことあるのにわからないという最悪なことになります。経過がどうであれ、本番で解けなければ全て無意味なのです。なので色んな問題集、参考書をやるよりも、1つのテキストを繰り返し繰り返しやって、完全に身につけてから次の問題集を買うことをおすすめします。これを読んでくれたみなさんが次の春に笑っていることをお祈りしています。
(ユーザー名:isshinさん)
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名問の森 物理[力学・熱・波動Ⅰ] -三訂版-			 名問の森 物理[力学・熱・波動Ⅰ] -三訂版-
理科
物理
名問の森 物理[力学・熱・波動Ⅰ] -三訂版-
4.6
  • ほしい (0)
  • おすすめ (0)

名問の森 物理[力学・熱・波動Ⅰ] -三訂版-』(河合出版)
『良問の風』よりも発展的な良問が集められた問題集。力学43題、熱編16題、波動編14題が厳選され、それぞれの問題には「基本」〜「難」のレベルが記されています。
なお、名問の森シリーズは『名問の森 物理[波動II・電磁気・原子] -三訂版-』も刊行されています。

良問が多い
名問の森は難易度が高すぎるわけではなく、様々な入試問題の良問をピックアップしているため、問題量が多いわけでもないが、沢山の情報が詰まっている。一つの問題に対して解説が豊富で、重要となる公式や考え方がまとめられているので、問題演習というより参考書的に使っていた。問題を解くこと自体よりも、何度も何度も読み理解するように心がけた。『物理のエッセンス』と併用すると尚良いらしいが、個人的には『名問の森』だけで結構であった。
(ユーザー名:こんくんさん)
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3. 「使い方レポート」を書いてみよう

参考書の「使い方レポート」は、StudiCoに会員登録(無料)すれば、誰でも投稿することができます。実際に使ってみて良かった参考書、おすすめしたい参考書のレポートを書いてみましょう。
投稿する際には、以下のような観点を意識してみてください。
・なぜその参考書を選んだのか
・その参考書の特徴
・実際に使ってみて良かったところ(もしくは使いにくかったところ)
・どのように参考書を使ったのか(あなたの勉強法)
・どんな人におすすめしたいか
他のユーザーの役に立ったレポートには「Thanks!」ボタンが押されます。
またStudiCoに会員登録すると、レポートを投稿できるだけでなく、気になるユーザーの詳細ページにアクセスできたり、自分が閲覧した「参考書」「使い方レポート」「記事」の履歴情報を確認することもできるようになったりと、より便利にStudiCoを使えるようになります。ぜひ活用してみてください。

※StudiCoの使い方について、より詳しい内容はこちらの記事にまとまっています。
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4. まとめ

StudiCoに投稿された物理参考書の良質な「使い方レポート」を、厳選して紹介しました。具体的な情報がたくさん得られたのではないでしょうか。
実体験に基づいたレポートなので、すぐに自分の勉強に取り入れることができると思います。また参考書を選ぶ時だけではなく、勉強で困った時にも役立つと思います。
他にもたくさんの新しい「使い方レポート」が投稿されているので、ぜひ参考にしてみてください。